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写真;加藤大毅 スタイリスト:袴田能生(yoshio hakamada) (juice) ヘアメイク:林 ヨウジ(Earth is art)
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vol.314
INTERVIEW
心で号泣するシングル『マリンスノウ』リリース!
スキマスイッチ
スキマスイッチが再び名バラードを作った。ニューシングル『マリンスノウ』は失恋がテーマ。心で号泣し涙を見せない微妙な心情を歌う。『奏(かなで)』、『雨待ち風』を初めて聞いたときのような切ない気持ちが支配する。
ただ ただ、好きだ! そんな気持ちを初めて感じた
泣かせるなんていう手あかがつきまくったワードは使いたくない、名バラードが生まれた。曲は『マリンスノウ』。作り手は、これまでにも数々の美しいバラードを届けてきたスキマスイッチだ。ボーカルの大橋卓弥とキーボードの常田真太郎からなる2人組は、メロディーがいいとか、歌詞がいいとか、そういう類いではない、とにかく"いい曲"を作った。
「いろいろな取材を受けていて思うんだけど、この曲って本当にしゃべりにくいんですよ(笑)。素直に感覚で作ってしまった曲なので。リリースする、シングルになるってことさえも決まってなくて、2曲あったんで料理してみましたって作ったもの。ただただ、好きだ!って感覚。曲に対して、初めてそういう気持ちが生まれましたね」(常田)
『夏雲ノイズ』『空創クリップ』、そして『夕風ブレンド』のアルバム3部作が完結してから、最初のシングル。これからのスキマスイッチの方向を指し示す作品ともなる本作は、2人にとって特別な作品になった。
「話し合ったわけでもないのに、2人とも次のシングルはこれだろうなって思ってましたね。3部作が終わって、ある意味一区切りついて、次は好きなことをやろうっていうのがあったんですよ。それで、とりあえず、好きな曲をレコーディングして。純粋なところからできあがったのがこの曲なんです」(大橋)
メロディーのモチーフは大橋が書いている。2人が口を揃えて「好きだ!」というこの曲は、いつもとは違ったプロセスで、生まれてきたという。
「アップテンポの軽快なものを作ろうとしていたときに、ふっと思い浮かんだというか、ポロッと零れ落ちてきたんです。たいていの場合、パーツとパーツの組み合わせるパズルを当てはめていくような形で、紡いでいく感じがあるんですが、この曲は、頭から最後までつるっと出てきた。こうやって、なんとなく生まれてきたものっていいんですよね」(大橋)
詞のモチーフは常田が書き下ろした。「心で号泣しているけれど、涙は出てない歌を歌いたい」という、大橋の要望を考えたとき、「マリンスノウ」という言葉を思いだした。ちなみに、マリンスノウとは、沈んでいくプランクトンの死骸やゴミが、次から次へと降ってくる雪のように見える、深海で見られる現象のこと。
「メロディーがたゆたってる感じだったから、水の曲にしたいなっていう気持ちはあったんです。それで最初は雨を考えたんだけど、途中でこれは潜っていく曲だと考え直して。その時に"マリンスノウ"という言葉が浮かびましたね。……小学生のころ見たドラえもんの映画で知ったんですけど、それがずっと残っていて(笑)。この曲に限らず、曲のタイトルとか、歌詞とかそういうふうに浮かんでくることってありますね」(常田)
この曲で歌うのは別れ。ずっとそばにいるものと信じていた大切な人が離れていったことで感じるとてつもない喪失感を綴る。
「マリンスノウって、言葉の聞こえは美しいのに、実際はゴミだったり、死骸だったりする。それって、失恋もそうなんじゃないかって。失恋ってすごくいいものというか、美しいものとして扱おうとするじゃないですか。そのほうが楽っていうのもあるけれど、本当はつらいし、乗り越えられない人もいる。それを書いてもいいんじゃないか、って思ったんですよね」(常田)
沈むところまで沈んでいくこの曲のカップリングには「回想目盛」を収録。この曲もまた、別れを歌った曲。こちらは軽快なスキマスイッチサウンドが聞ける。いつもそうだが、スキマスイッチはシングルでも、たくさんある引き出しのなかから、まったく種類の違うものを聞かせてくれる。「お遊びというか、おまけって感じ」という、インスト曲も収録。この曲で大橋は、リコーダーを演奏。
「20年近くぶりじゃないかと思うんだけど、半音の出し方とか、覚えてましたね(笑)。僕、小学生のころ、リコーダーが得意だったんですよ。音楽の授業でも前に出されて、大橋の演奏を聞きましょうっていわれるような、"リコーダーの得意な少年"っていう立ち位置で、地域で自治会とかあると、そこに呼ばれて、友達と一緒にリコーダー吹いてたぐらい。なんだか懐かしかったですね。まあ、それはさておき……とにかくいいものができました。すごく好きなシングルになりましたね」(大橋)
『マリンスノウ』をリリース後は、初めてのベスト盤『グレイテスト・ヒッツ』のリリースやツアーなどを予定。今月29日にはグッドウィルドームで、彼らの所属する事務所、オフィス・オーガスタのアーティストが集合するイベント「AUGUSTA CAMP 2007」も行われる。スキマスイッチの忙しい夏がやってくる。
(本紙・酒井紫野)
 [SINGLE]
マリンスノウ
BMG JAPAN
7月11日(水)発売
初回生産限定盤
[CD+DVD]1575円(税込)
[ALBUM]
ベストアルバム
『グレイテスト・ヒッツ』
BMG JAPAN
8月1日(水)発売
3059円(税込)
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