今週のTOKYO HEADLINE
vol.315
(2007.07/16-07/22)
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撮影:加藤大毅
SHOWbiz vol.315

INTERVIEW
踊れるロックではしゃぐには他を知りすぎた人たちへ。

日本が誇るテクノマスター、石野卓球。
「WIRE 07」を語る。

「踊れるロック」が盛り上がっているなかで、クラブフロアにもロックテイストやいわゆる「縦ノリ」なグルーヴが押し寄せている。テクノも少なからずその影響を受けていることも事実だ。そんな環境にあっても、日本のテクノマイスター、石野卓球は“どテクノ”でクラバーたちを踊らせ続けている。そんなマイスターの呼びかけで、屋内最大級のレイヴ「WIRE 07」が今年も開催される。現在のテクノを取り巻く環境について、「WIRE 07」について聞いた。

――出演はヨーロッパ中心。米国出身のDJがラインアップされていませんね。

 そういえばそうだ、初めてだね。でもさ、現状、アメリカには誰がいる?って話。みんなヨーロッパに移住しちゃってるでしょ。だから、自然とヨーロッパ中心になってくる。

――ラインアップを見ると、フレッシュな顔ぶれといった印象です。

 今まで日本に来たことがない人を呼びたいっていう考えがあったんですよね。イベントとしても変わっていかなきゃいけないところもあって。ただ、フレッシュ=新人とか旬とされているグルーヴっていう意味ではオファーはしてない。聞いてほしい人だとか、最近の動向が気になる人に出演してもらうという感じです。旬とかいうのはさ、いわゆるイベンターさんがやることだよね。「WIRE」がやることじゃないと思う。

――旬という意味だと、先日卓球さんも同じステージに立たれた、DIGITALISMなど、ロック寄りというか、縦ノリのグルーヴが注目されています。どのように感じてらっしゃいますか。

 自分からは遠くにある感覚。DIGITALISMにしても、ポップスっていうか、ケミカルブラザース的だよね。ああいうグルーヴはロックフェスにハマるのは分かる。ただね、こういっちゃうと元も子もないんだけど、基本的にNME(英国の有力音楽紙)が火をつけたムーブメントってなかなか続かないじゃない。それで、また1年半ぐらい経って言葉を変えて出てきて、みたいな。ちょっと前の例だけど、エレクトロクラッシュなんかもそう。今騒がれているのはいいと思うけど、俺はアレではしゃぐには他の事を知りすぎた(笑)。

――それはそうなんですけれども、現状を利用して、新しいリスナーをクラブに呼び込むっていうアプローチの仕方もあると思うんです。

 そこまで戦略的に考えてないんだ(笑)。Felix Krocherとか、ロック的なグルーヴといわれている人たちよりもはるかロック的だと思うし、今では沈静化しちゃったシュランツも日本には入ってこなかった。日本には、ドイツの「レイヴライン」とか、「グルーヴマガジン」みたいに、逐一新しい変化を紹介していくものはない。それをそのままっていうのは違うけど、そういう小さな動きを伝えられるメディアがあれば、もっとたくさんの人に耳にしてもらえるんじゃないかな。でも、テクノってもともとそんなに門を閉ざしているものじゃないのにね。今この曲が流行りだから、その旬と分かるセンスというチケットを持っていないと分からないってこともない。俺だって、ただ好きなんであって、わき目もふらず禁欲的にやってるわけじゃないし。テクノって適当なんだよ。だから続いてるのに(笑)。

――続いているといえば、「WIRE」も来年で10回目。最初と比べると、存在意義も変わる?

 そりゃあね。今年20歳の子だったら、最初のWIREのときはまだ半ズボンとかでしょ。女の子だったら初潮前ですよ(笑)。まあ、真面目な話、最初のころと比べると、レイヴカルチャーっていうのも定着してきたし、やってるほうとしても、これを!っていう気負いもなくて、純粋に楽しめるようになってきた。だからといって、プロモーションしないで、みんな来て!なんていうようなことはありえないとは思ってるけど。

――(笑)。最後に、今年の聞きどころ、踊りどころは?

 呼びかけてる立場からすると、アーティスト名を挙げるのは微妙なんだよね。なので、毎年同じ答え。「初めて出演するアーティストですね」(笑)。あと、AFRA&INCREDIBLE BEATBOX BANDは、WESTBAMとセッションする。以前、WOMBでやったんですけど、もうここだけでしか見られないからね。




(本紙・酒井紫野)

InK ニューアルバムも発売決定!!
石野卓球とTOKYO No.1 SOUL SETの川辺ヒロシによるInK のニューアルバム。
『InK PunK PhunK』も発売決定。8月1日(水)にキューンレコードから発売。初回限定盤は3360円、通常盤は3059円(ともに税込)InKの最新情報はwww.ink-net.jp
WIRE 07
【開催日】9月1日(土)18時開場開演
【会場】横浜アリーナ
【料金】1万500円(オールスタンディング・税込)
【問い合わせ】WIRE事務局 0570-069-111
【URL】http://www.wire07.com/
【出演】DJ:DAVE CLARKE、DERO、DISCO TWINS、DJ KOZE、FELIX KROCHER、FUMIYA TANAKA、JOSSE ROSE、MICHEL DE HEY、RADIO SLAVE、RENATO COHEN、TAKKYU ISHINO、TOBY、WESTBAM LIVE ACT: AFRA & INCREDIBLE BEATBOX BAND、BEROSHIMA、BLACK STROBE、JORIS VOORN、KEN ISHII、MOTOR、RYUKYUDISKO、REINHARD VOIGT、ROBERT GORL(DAF)、SPIRIT CATCHER VJ:DEVICEGIRLS、UKAWA NAOHIRO


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