
vol.315
イチローが日本人初の球宴MVP
米大リーグのオールスター戦は10日、サンフランシスコのAT&Tパークで行われ、マリナーズのイチローが逆転の2点ランニングホームランを放つなど、3安打2打点の活躍でMVPに輝いた。オールスター戦でのランニングホームランは史上初で、日本選手がMVPに選ばれたのも初めて。
「今日の思い出がサンフランシスコを好きにさせてくれた。初めて楽しいオールスターになった」
またしても歴史に名を刻んだイチローが、カーテンコールに包まれ、誇らしげに笑う。ボンズやA・ロッドらを押しのけて主役の座を射止めた。5回の第3打席。ホームランかという大飛球を右翼へ打ち上げた。一度は足を緩めようとしたが、フェンスを直撃した打球は不規則にバウンド。その瞬間、一気に加速度を増した。さっそうとダイヤモンドを1周する姿にファンは総立ちで歓声をあげた。
第1打席は痛烈に一、二塁間を破った。第2打席は外角低めの変化球を左翼前へ。「どれも作品という感じだった」と得意げに振り返る。今季はマリナーズとの4年契約の最終年で去就が注目されていたが、シアトルの地元紙などがこの日、契約延長が間近であることを報道。米メディアの関心も一気に高まった。
自らの契約問題について問われると「そのうち分かればいいこと」と受け流した。プレー以外でも、しばらくは背番号51から目が離せそうにない。