
vol.316
INTERVIEW
ニューアルバム『空はまるで』ついにリリース!
MONKY MAJIK
インパクトのある名前と、カナダ人と日本人からなる特徴のある構成、そしてリスナーの心にすっと入り込むメロディーで人気を集め続けている、MONKEY MAJIK(モンキーマジック)。ブレークしてからも仙台ベースで活動するロックバンドだ。彼らは、25日、ニューアルバムアルバム『空はまるで』をリリースする。「誰でもMONKEY MAJIKと分かってもらえる作品ができた」という、本作について聞いた。
メロディーが気持ちよくなかったら、詞で心は動かない
気取らない佇まい、フランクな話し口調、歌う内容も飾り立てない。MONKEY MAJIKは自然体なロックバンドだ。アーシーでオーガニックなメロディー、そしてソフトなボーカルは、広大な世界を描き出す。例えば、ブレークのきっかけとなった、ドラマ「西遊記」のテーマソング「Around The World」。この曲では、広さだけでなく、中国三千年の歴史までをも音で表現してしまった。25日にリリースされるアルバム『空はまるで』でも、広がっていく世界を見せてくれる。
最新アルバムの評判はリリース前からすこぶる良い。タイトルトラック「空はまるで」はUSEN総合チャートで1位を獲得、先日終えたばかりのツアーでは観客もこの曲でノリノリだったという。これも、彼らの“マジック”なメロディーによるものだろう。
「これを聞けば誰でもMONKEY MAJIKと分かってもらえるものができたと思ってる」。リリースを控えたバンドに今の心境を尋ねると、Maynardから自信たっぷりの応えが返ってきた。
「去年からずっと制作モードになっていて、今回のアルバムもちょうど前作を作り終えたぐらいの時からスタートしてるんですよ。突然、『空はまるで』のメロディーが浮かんできて、これはスゴいものになるぞ!って、思えたんだ。結局この曲はアルバムの始まりであり、最後にレコーディングした曲になったんだけれども、このメロディーがあったから制作に力が入ったね」(Maynard)
アルバムそのものに大きなテーマを持たせない。「今度はこういう曲を作ろうよ!」と、そのフィーリングであちらへこちらへと進んで行くため、サウンドのふり幅は自然と広くなる。が、そこに“MONKEY MAJIK”なメロディーがあるからブレない。「メロディーが気持ちよくなかったら、詞で心は動かない。だから、僕らにはメロディーが最初にあって、歌詞や楽曲っていうのはセカンダリーなんだ」(Maynard)
『空はまるで』のプレイボタンを押すと、心地よいメロディーとともに、湿度の低いサウンドが流れ出す。ジャック・ジョンソンを聞いたときと似た感覚がある、リラックスサウンドだ。が、ハイライトは、異ジャンルのアーティストとの協業で話題を呼んだ三部作。m-flo、SEAMO、そして吉田兄弟とコラボレーションした。
「コラボの話があってこのアルバムがあったといえますね。前後しますけど、もう次に何をやろうかって話し始めていたところに、ちょうどm-floさんからお話をいただいたんです。m-floさんは尊敬するアーティストの1人だし、自分たちもコラボをやってみたいと思っていたので、運命的というかそういうタイミングでした。それがきっかけになって、SEAMOさん、吉田兄弟にも繋がりましたね」(tax)
「吉田兄弟との『Change』はグッとくる曲。ベースのレコーディングが最後になったんで、俺がバランスを取らなくちゃならないの?って、ちょっと大変だった曲でもあるんだけれど、最終的にすごくいい仕上がりになりました。この作品に関しては“ベースがいい”って言われるんだけれど(笑)、僕自身は三味線ばっかり聞いちゃってるんですがね」(DICK)
三部作のほかにも、ラブソング『フタリ』や、タイアップ曲など耳にしたことがある曲が収録されているが、そのなかにあってキラリと光るのが、「No Snow In December」。地球温暖化に警鐘を鳴らす曲だ。
「ここ数年、ニュースだけじゃなくて、ハリウッドとかいろんなところでグローバルウォーミングについて叫ばれるようになった。でもこの曲は“ジス・イズ・グローバル・ウォーミング・ソング”ではなくて、ヒント。強すぎるメッセージはトゥーマッチになる。それに、解釈は聞いてくれる人に委ねるものだと思うから」(Blaise)
最新作『空はまるで』のリリースと走り始めたMONKEY MAJIK。この夏以降もさらに加速しそうだ。8月16日には、野外イベント「APPI MUSIC JAM'07MONKEY MAJIK+FRIENDS」を岩手・安比高原で開催。秋からふたたび全国ツアーも決定した。バスで小さなライブハウスを回る。
「一軒家をシェアして住んで、友達が来たら、これどう?みたいな感じで聞かせるっていうのを毎週やる。MONKEY MAJIKは、そんなふうに、近くにいる人と楽しみたいってところから始めたバンド。その延長線上でどんどん楽しむ仲間が増えてきたって感覚があるから、東京ドームでやるとかいう大きな目標よりも、1人でも多くの人と一緒に楽しみたい」(tax)
聞いただけでMONKEY MAJIKと分かる気持ちいいメロディー。誰もの人生のサウンドトラックになりそうな彼らのサウンドが届くまでもう少し。
(本紙・酒井紫野)
『空はまるで』
binyl records 7月25日(水)発売 2500円(税込)
初回盤には、ボーナストラックとして「Around The World +GO!空」、「ガンダーラ」も収録。今後のライブの予定やアーティストについての詳細は、オフィシャルサイトhttp://www.monkeymajik.com
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