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HTCから登場したスマートフォン。キーボードはマグネット式で取り外せる
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vol.316
ケータイがネットの主役に
通話から映像、音楽、決済のほか災害時利用へと発展
携帯電話や無線技術など移動体通信の総合展示会「ワイヤレスジャパン2007」が18日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開幕し、最新の端末や通信技術が公開された。無線通信はブロードバンド(高速大容量)化と定額化が進み、音声通話から映像、音楽、検索、決済へと利用領域が拡大。「ケータイ」はネット利用の主役に躍り出ようとしている。
新端末で攻勢
高速化や多機能化によって注目されているのが、携帯とパソコンを融合したような端末「スマートフォン」。キーボードやペン入力機能でビジネス需要に対応し、パソコンのようにソフトウエアを自由に組み込んで音楽や動画も楽しめる。
台湾メーカーのHTCは、9月に投入する新型スマートフォン2機種を発表、日本市場に攻勢をかける。文庫本サイズの機種は、大きな画面とキーボードが特徴。もう一方はキーボードを省いて小型化とデザイン性を追求した。携帯会社を通さずHTCが独自販売する。
携帯電話の新たな用途では、安全用具製造の谷沢製作所(東京)が、地震などの災害対策に活用できる携帯カメラ内蔵ヘルメットを出品。映像を携帯電波で送信して“生中継”できるほか、GPS機能で作業者の位置も把握できる。700グラム程度に軽量化し、来年の発売を目指している。
進む高速化
携帯電話のデータ通信速度がキロビット毎秒から、1000倍のメガビットの世界に入ったのは平成15年。KDDIが最大受信速度毎秒2.4メガビットのデータ通信サービス「WIN」を商用化した。料金定額制と、楽曲を高速で配信する「着うたフル」などのサービスで支持を集め、“常勝”ドコモを脅かす存在となった。
現在、KDDIは受信3.1メガビット、送信1.8メガビットに高速化。ドコモとソフトバンクも受信3.6メガビットで反撃している。
2.5ギガヘルツ帯の電波帯域で年内にも免許が割り当てられる次世代高速無線通信システムも注目を集めている。移動中に最大で毎秒20メガビット程度の通信が可能なワイマックス(WiMAX)は採用が有力視され、通信機器メーカー各社が試作品を出品した。