
vol.316
新潟県中越沖で震度6の大地震
16日午前10時13分ごろ、新潟県上中越沖を震源とする強い地震があり、新潟県柏崎市、長岡市、刈羽村、長野県飯綱町で震度6強、新潟県上越市、小千谷市、出雲崎町で震度6弱を観測した。18日までに10人の死亡者が確認された。
気象庁は「平成19年新潟県中越沖地震」と命名。震度6強の地震は今年3月の能登半島地震以来。中越地方は3年前の新潟県中越地震に続く被災となった。気象庁によると、震源地は新潟の南西約60キロ、震源の深さは約17キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6.8と推定される。柏崎市で最大20センチの津波を記録した。
新潟県上中越沖の海底は特徴的な地質構造を持つことで知られ、今回の地震はそこに形成された活断層の一つが動いた可能性があるという。政府関係者らによると、この海域は油田開発のため古くから地質調査が行われてきた。今回の震源地付近では、過去に繰り返し断層が動いたことを示唆する「活褶曲(しゅうきょく)」と呼ばれる地盤の変形が複数、確認されていた。
しかし、海底のため掘削調査は不可能で、活動周期や切迫度などはいずれも不明。明確な活断層とは断定できず、全国の主要な活断層を調べてきた政府の地震調査委員会でも、評価の対象外になっていた。
地震のメカニズムは地盤が北西−南東方向に圧縮され、上下にずれる逆断層型。平成16年の新潟県中越地震とほぼ同じ仕組みで、地震の規模もまったく同じだった。能登半島地震も同様の仕組みで起きており、日本海側で起きる直下型の典型的なケースといえる。