
vol.316
INTERVIEW
時事ネタ満載DVD「2007上半期 漫才『爆笑問題のツーショット』Maniac Edition」リリース!
爆笑問題 直撃INTERVIEW
「政治にビリーにアニメに映画。テーマがないから中身はゴチャゴチャですよ」(太田)
「ネタ探しのためじゃなく、ニュースを見るのは日常なんです」(田中)
06年に「芸術選奨文部科学大臣賞」を受賞し、名実ともに日本を代表するお笑いコンビとなった爆笑問題。テレビ、ラジオのレギュラー番組に雑誌連載、本の出版、ライブ出演と八面六臂の活躍を見せる2人だが、その原点である「漫才」を存分に味わえるDVD作品がある。お笑い専門DVDレーベル「コンテンツリーグ」から昨年夏に第1作がリリースされた『爆笑問題のツーショット』は、半期のニュースを題材にした漫才を収録した、爆笑問題初となる“ネタDVD”シリーズだ。
「コンテンツリーグ最初の作品が“『爆笑問題のツーショット』”の1作目だったんです。トップバッターということで気合を入れてやんなきゃという感覚はありましたね」(田中)
「まあでも、作りやすいですよこういうのは。中身は新しいものを作ってるけど、要は普段の漫才を作る作業をすればいいだけですから」(太田)
とは言うものの、シリーズ最新作で題材にした時事ネタのラインアップを見るだけでも、それが質・量ともに作り込んだ漫才であることがよく分かる。藤原紀香の結婚に介護事業問題、ビリーズブートキャンプ、etc…。幅広いジャンルから厳選された爆笑問題のネタを笑いながら見ていると、気付けばこの半年間をプレイバックできてしまうのだ。
「でも、時事ネタ専門とかはあんまり意識してないんですよ。政治の話題もすればビリーの話もするし、アニメに映画もある。テーマはあえて設けてないから、中身はゴチャゴチャになっちゃってると思いますけどね」(太田)
取材の直前にDVDの収録を行っていた爆笑問題は、およそ30分間ノンストップで時事ネタを交えた漫才を披露していた。ハイスピードで展開される漫才に時事ネタを織り込むという芸当は、世相に精通していなければとてもできるものではないだろう。
「普段はネットで新聞各紙の記事と社説を見てます。あとは雑誌を読んだり、テレビのワイドショーを見たり。それぐらいですよ」(太田)
「僕はネットはやらないんで、テレビのニュースにワイドショー、あとはスポーツ新聞。それはネタ探しのために時間を割いているわけじゃなく、ニュースを見るのは日常なんです」(田中)
彼らに言わせれば「普通のサラリーマンと同じ」。思わず自分の手を胸に当ててしまいそうになる言葉だが、爆笑問題にとってはごく自然のこと。テレビでは放送できないような過激なネタも収録時には披露されていたが、それもごく自然なものだという。
「よくテレビは縛りが多いっていうけれども、時間帯だったりプロデューサーの考え方だったりがあるから一概には分からないんですよね。この作品にしても『DVDだからあえて過激なことを言おう』なんていう意識は持たないで漫才を作ってますよ」(太田)
爆笑問題といえば毒舌トークも魅力のひとつ。その爆弾発言が波紋を呼ぶこともあるが、太田光の言葉からは並大抵ではないプロ意識が垣間見える。
「ネタをやることによって、ある程度対象を傷つけるっていうのは分かってるんですよ。だから抗議を受けたら『すいません』としか言えないですよね。だって、例えば○○さんがヅラだってネタをやって抗議されたら『こっちは笑いにしてんだ』とは言えないでしょ?(笑)」(太田)
来年には結成20周年を迎える爆笑問題。各界に活躍のフィールドを広げつつも、「お笑い」としての“野望”はまだまだ尽きることがない。
「漫才なりコントをね、もっとたくさんできる番組をやりたいんですよ。今もネタ番組はあるけど、あれはいろんな芸人さんが出る“寄席”みたいなもの。ああいう形ではなくて、あくまで爆笑問題の番組として漫才、コントに特化したものをやれたらいいなと思っているんです」(太田)
『爆笑問題のツーショット』は、まさにそんな目標の雛型といっていいだろう。お茶の間でお目にかからない日がないぐらい数多くのレギュラー番組をこなしながら、ライフワークもコツコツと実行――。爆笑問題のパワフルな仕事ぶりには驚くほかない。
「確かに休みがあれば欲しいとは思います。南の島とか旅行に行ってみたいですね」(田中)
「普通の人は仕事で疲れて旅行にでも行きたいって思うんでしょうけど、オレは仕事が楽しいですから。逆に休みだと退屈しちゃってね」(太田)
当分、爆笑問題に安息日が訪れることはなさそうだ。
(本紙・小池龍之)
「2007上半期 漫才『爆笑問題のツーショット』Maniac Edition」
DVDには厳選漫才だけでなく、「爆笑問題の食卓」と題したボーナスディスクもコンパイル。
「一人暮らしの男が見るようなやつで、女の子と一緒に食事してるような感覚になれるDVDが以前はやってたらしいんですよね。カメラ目線で『いただきま〜す』みたいな。それをオレらでやったらどうなるかと思って作ってみたんです。で、実際撮ったらそんなものにはならなかった」(太田)
「カメラ目線でもないし」(田中)
「ただのコントになっちゃったよな」(太田)
そのほか「爆笑問題ネタ探しの旅」と題した映像特典や「フォトグラファー・太田光」によるスナップ写真集など「Maniac Edition」の名にふさわしいDVDは必見!
販売元:ビクターエンタテインメント 発売中 5250円(税込)
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