
vol.317
一人で73合格!? 関西の高校で合格実績“水増し”
私立大阪学芸高校(大阪市住吉区)が平成18年度の大学入試で、国公立大志望の男子生徒1人に働きかけて、関西の有名私大「関関同立」の計73学部・学科を受験させ、合格実績を“水増し”していたことが20日、分かった。大学入試センター試験の結果だけで合否判定する制度を利用し、生徒の志望と関係なく大量に出願。受験料など140万円以上を学校側が負担していた。
同校によると、成績上位者が関西と関西学院、同志社、立命館の「関関同立」などを受験する際の受験料を学校側が負担する進学奨学金制度を5年前に創設。入試結果がよかった生徒には激励金が贈られる。対象は毎年15〜20人で、このうち数人にセンター試験を利用した私立大の複数受験を働きかけているという。
この男子生徒は理系志望だったが、関関同立の出願先には文系の学部・学科も含まれていた。結局、出願した73学部・学科すべてに合格。同校が関関同立の合格者として公表している144人は延べ人数で、半数以上はこの生徒1人によるものだった。
受験料など143万4268円は学校側が負担。入試後には5万円の激励金と生徒の第1志望で最終的に進学した「祝○○大学合格」と刻まれた数万円相当の腕時計を記念品として贈った。
23日には大阪青凌高(大阪府高槻市)、履正社高(同府豊中市)、仁川学院高(兵庫県西宮市)、神戸学院大付属高(神戸市)の4校、24日には神戸龍谷(神戸)、神戸常盤女子(同)、兵庫県播磨(姫路市)の3校、25日には大阪学芸高校の系列校で、学校法人「大阪学芸」が運営する中高一貫校の大阪学芸中等教育学校(同市住吉区)と、大阪国際大和田高校(同府守口市)の2校の水増しが発覚した。