
vol.317
朝青龍が名古屋場所制覇
大相撲名古屋場所の千秋楽が22日、愛知県体育館で行われ、横綱朝青龍が14勝1敗で3場所ぶり21度目の優勝を飾った。この日、35場所ぶり2度目の優勝を狙った関脇琴光喜が稀勢の里に突き落とされて2敗に後退。朝青龍は白鵬との結びの横綱対決を寄り切りで制して優勝を決めた。白鵬は11勝4敗で新横綱場所を終えた。
地元力士、琴光喜との優勝決定戦を望む観衆から上がる白鵬コール。「負けろ」という心ない罵声も飛び交ったが、朝青龍は動じなかった。「横綱対決は夢だった。『これが横綱なんだ』という気持ちで取ったよ」。立ち合いで左上手をがっちり取り、右下手も引く。引きつけながら前へ出て何もさせずに新横綱を寄り切ると、ガッツポーズで3場所ぶりの賜杯奪回をアピールした。
誇りを取り戻す15日間だった。平成14年九州の初優勝以降、初めて2場所連続で優勝を逃す屈辱を味わった。迫り来る衰えや白鵬の台頭におびえ、「精神的に弱っていた」。しかし、「このまま負け続けるのは自分らしくない。復活してやる」と鼓舞し続けた。
今場所で“50歳”を迎えた名古屋場所では4連覇。通算21度目の優勝となる。慣れたはずだが、支度部屋では「うれしい」を連発。白鵬に傾きつつあった時代の流れに待ったをかけた先輩横綱が、再び勢いを取り戻した。