
vol.318
参院選は60議席獲得の民主党が圧勝
第21回参院選は29日投票され、即日開票し、30日午前に改選の121議席(選挙区73、比例代表48)が確定した。年金問題などによる逆風で、自民党は改選1人区で民主党などの候補者に相次いで敗れ、37議席(選挙区23、比例代表14)と歴史的大敗を喫した。公明党も前回を4議席下回る9議席と敗北、与党は当選した推薦無所属候補を加えても、過半数を16議席も割り込んだ。民主党は選挙区で40議席、比例代表で20議席と前回の50議席を大幅に上積みし60議席を獲得、参院では第一党になった。共産党は比例代表で3議席、社民党も比例代表で2議席、国民新党は選挙区、比例代表で各1の計2議席、新党日本は比例代表で1議席獲得した。
自民党は選挙区では29の1人区で、岡山の片山虎之助参院幹事長が民主新人に、青木幹雄参院議員会長の地元・島根で前職が国民新の新人に敗れるなど6勝23敗と負け越した。18の複数区のうち、2人区は自民(岐阜は推薦候補)、民主が議席を分け合った。3人区は千葉で民主が2議席を獲得。民主2人と自民、公明両党候補が対決した埼玉、神奈川、愛知は激戦となり、いずれも公明前職が落選した。公明候補が参院選選挙区で落選したのは平成元年以来18年ぶり。
5人区の東京は、民主2人と自民新人、公明、無所属の候補が当選を決め、自民前職が落選した。
今後、法案は衆院で可決されても、参院では民主が賛成しなければ可決されない。このため、成立がきわめて困難な状況となり、安倍晋三首相は厳しい政権運営を迫られるが、同日夜には「われわれの国づくりはスタートしたばかりだ。これからも首相として責任を果たしていく」と続投の意向を表明、態勢立て直しのため内閣改造・党役員人事に踏み切る考えを表明した。一方、自民党の中川秀直幹事長は30日未明、辞表を提出、青木氏も1日に引責辞任した。
一方、参院選の「遊説疲れと風邪」を理由に静養していた民主党の小沢一郎代表は31日、党役員会と常任幹事会に出席、党務に復帰した。小沢氏はテロ対策特別措置法の延長について、「これまで反対していたのに、今度は賛成というわけがない」と記者団に述べ、反対の方針を明言した。
常任幹事会では「過半数を選挙で失っても内閣が存続する非常識がまかり通ろうとしているようだが、そんな手前勝手で非常識なことは、国民の理解と支持を到底得られない」と述べ、安倍晋三首相続投を批判した。