
vol.319
This Week PICK UP
『酔いどれ詩人になるまえに』
異端の詩人ブコウスキー。その自伝的小説が、痛くて温かい人生ドラマになった。
まだその価値を誰も知らない詩人の物語
アメリカ文学界の異端児にして天才詩人、チャールズ・ブコウスキー。そのエキセントリックな才能と生き方は、創造の苦しみを知るアーティストたちから、その日暮らしにも縁の無い現代文化人までをも魅了する。そんなブコウスキーの修行時代、つまり“酔いどれ詩人になる前”を描く、おかしくも切ないヒューマン・ラブストーリー。監督は『キッチン・ストーリー』で注目されたベント・ハーメル。同作では、孤独な老人と、キッチンにおける人間行動を調べるために派遣された調査員の交流を、若干の皮肉を交えながらも、ほのぼのと描いたハーメル監督。本作では、ブコウスキーの自伝的小説「勝手に生きろ!」を原作に、酒とセックスと競馬に流されるように生きた彼の“ダメダメ人生”の痛みを、ユーモアを交えながら温かく見つめている。
小説の主人公ヘンリー・チナスキー=若きブコウスキーを演じるのは、『クラッシュ』のマット・ディロン。これまでにも『町でいちばんの美女/ありきたりな狂気の物語』ではベン・ギャザラが、『バーフライ』ではミッキー・ロークが“ブコウスキー”を演じてきたが、彼らを凌ぐリアルさを見せるマットの演技は必見。この邦題がまた、ブコウスキーファンの心をつかみそう。
| STORY:仕事中に酒を飲みクビになったヘンリー・チナスキー。彼は何よりも言葉を愛する“自称”詩人。作家を夢見ているが、酒の失敗でしょっちゅう仕事を失い、警察の世話になっている飲んだくれでしかない。ある日彼はバーで知り合った女・ジャンの家に転がり込む。2人は、酒とセックスに溺れるその日暮らしを続けていたが…。
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| 監督:ベント・ハーメル 出演:マット・ディロン、リリ・テイラー他 バップ、ロングライド配給/1時間34分/8月18日より銀座テアトルシネマ他にて公開 http://yoidore.jp/
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