
vol.319
首都圏でも合格実績水増し
私立高校が合格実績を“水増し”するため、受験料を負担し優秀な生徒に複数の大学を受験させていた問題で、埼玉県の狭山ケ丘高校(小川義男校長、生徒数1080人)でも同様の負担を行っていることが分かった。中には1人で13大学38学部・学科に合格した生徒もいた。これまで近畿圏と静岡の15校で水増しが判明しているが、首都圏では初めて。
狭山ケ丘高校によると、大学受験料を学校が負担する制度は平成12年度から行われているが、対象者や受験校数、学校が負担した総受験料など詳しい内容は明らかにしていない。制度の目的については「大学の受験料は高額で、実力がありながら経済的に苦しい生徒を支援する必要があった」としており、報奨金などはなかったという。
19年度入試では、第1志望の私大に進学した生徒が、国公立2大学を含む13大学38学部・学科すべてに合格。都内の私大に進学した生徒は中国地方の国立大など10大学28学部・学科に合格した。
同校は昭和35年開校。今春は早稲田に31人(昨春11人)、明治、法政、青山学院、立教、中央の「MARCH(マーチ)」と呼ばれる都内上位私大に計187人(同149人)など合格者を急増させたとPRしていたが、この2人で早大の11学部・学科、MARCHの41学部・学科に合格していた。