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8月14日、ロシアの列車脱線事故、検察当局がテロ事件として捜査開始(2007年 ロイター/Denis Sinyakov)
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vol.320
ロシアで爆弾テロ!!列車脱線
ロシアのモスクワからサンクトペテルブルクに向かっていた特急列車が13日午後9時半(日本時間14日午前2時半)ごろ、モスクワの北西約500キロのノブゴロド市付近で脱線し、約60人が負傷した。ロシア検察当局は、線路に仕掛けられた爆発物によるテロ事件とみて捜査に乗り出した。
列車を運行するロシア国鉄などによると、列車は機関車を含めた13両編成で、時速約180キロで走行中に全車両が脱線し、うち3両が転覆した。当時、列車には乗客215人と乗員20人がおり、負傷者のうち25人が病院に搬送された。
爆発物が仕掛けられていたのは、鉄橋(全長40メートル・高さ25メートル)の手前30メートル付近で、実行犯は列車を鉄橋下に転落させる狙いだった可能性がある。爆発物はTNT火薬換算で最大2キロ程度のものとみられ、爆発の衝撃と脱線で線路が約800メートルにわたって激しく破損した。
事故車両の運転士や複数の乗客はロシアの報道機関に対して「事故直前に大きな破裂音を聞いた」と証言しているほか、事故現場では爆発物によるとみられる1.5メートル四方の穴が見つかっている。
ロシアでは、7月以降、南部の北カフカス地方、イングーシ共和国などで爆破や銃撃によるテロ事件が頻発。ロシアと独立絡みの2度の戦争を経たチェチェン共和国が強権統治によって表面上の落ち着きを取り戻す一方、テロリストが近隣共和国に流出している可能性が高い。脱線事故との関係は明らかではないが、ロシア南部全域が「第2のチェチェン」と化し全土にテロが拡散する恐れも指摘されている。
ロシアは1991年のソ連崩壊後、独立の動きを見せたチェチェン共和国に94年と99年の2度にわたって進攻。2002年にはモスクワで170人以上が死亡した劇場占拠事件、04年には旅客機の同時爆破やモスクワでの地下鉄爆破、330人以上の児童らが死亡した北オセチア共和国での学校占拠事件などチェチェン独立派の関与が指摘される大規模テロが頻発した。その後のプーチン政権はしかし、約1万人の私兵部隊を抱えて独立派ゲリラから寝返ったカディロフ氏(現大統領)に治安権限を与えるなどしてチェチェンを武力で鎮圧。首都モスクワなど大都市部でのテロ発生もまれになっていた。