
vol.320
トニー・ウィルソンの訃報 ピーター・フックは「再び父親を亡くした気分」
ジョイ・ディヴィジョンやニューオーダー、ハッピーマンデーズなどを生み出した、ミュージックシーンにおけるキーパーソンであるトニー・ウィルソンが現地時間10日、心臓発作で亡くなった。57歳だった。サマーソニックのために来日し、この訃報を日本で聞いた元ニューオーダーのピーター・フックはMySpace上のブログで、今日はとても悲しみに満ちた日として「再び父親を亡くしたような気分だ」と哀悼のメッセージを発表した。
トニー・ウィルソンは、80年代後半から90年代の初めにかけて英ミュージックシーンに一大旋風を巻き起こした「マッドチェスタームーブメント」の裏の立役者として活躍した。もともとテレビのジャーナリストとして有望な若手バンドなどをいち早く紹介していたが、後にファクトリーレコードや伝説のクラブ「ハシエンダ」を設立。その功績は、映画「24アワー・パーティ・ピープル」で、音楽ファン以外にも広く知られるところになった。
昨年肝臓ガンと診断されたウィルソン氏。英ガーディアン紙が伝えたところによると、医者から月当たり3500ポンド(約80万円)の薬を服用するように勧められたという。しかし、NHS(イギリスの国民健康保険)は費用の負担を拒否。代わりに、彼と親しくしていたバンドなどが治療費を援助していたという。同紙には、ハッピーマンデーズのメンバーがコメントを寄せている。