
vol.320
Sバンク・ガトームソンが発毛剤でドーピング違反
日本プロ野球で初めて、禁止薬物使用違反による処分が下された。
ソフトバンクのリック・ガトームソン投手が10日、禁止薬物使用違反で20日間の出場停止処分を科された。ガトームソンが服用していた「飲む発毛剤」に禁止薬物フィナステリドが含まれていたため。
ガトームソンによるドーピング違反は初歩的なミスから生まれた。球団によると、ガトームソンは今春キャンプでのドーピング説明会後、禁止物質が含まれていた「飲む発毛剤」の服用を報告。だが、球団が日本プロ野球組織(NPB)へ報告する段階で、ガトームソンの分が抜け落ちたという。当時のトレーナーが退団しているため、球団は詳しい経緯が分からないと説明するが、球界全体のイメージ低下に関わるだけに、単純ミスで片付けられる問題ではなさそうだ。
4日に違反事実の通知を受けながら、ガトームソンを9日の西武戦に登板させたことも問題視されている。
アマチュア選手なら初犯でも2年間の出場停止ということを考えれば、今回の処分は甘い。ところが球団側は「選手に責任がない」(角田代表)とし、管理の甘さが選手の責任にも及ぶという認識はない。違反が発覚したフィナステリドは、バリー・ボンズ外野手に使用疑惑の目が向けられるステロイドの隠ぺい薬としても知られる物質。事態は「飲む発毛剤で薬物違反」という文字づら以上に重大といえそうだ。