
vol.321
那覇空港で中華航空機が燃料漏れ炎上
20日午前10時半ごろ、那覇市の那覇空港で、台北から到着した中華航空120便ボーイング737−800型(猷建国機長、乗客157人、乗員8人)が着陸してスポットに停止した直後、右翼の第2エンジンから出火、間もなく左翼の第1エンジンに引火、爆発した。乗客と乗員は、出火から爆発までの数分間に脱出用シューターで機外へ避難し、全員無事だった。
中華航空によると、乗客のうち日本人は23人(うち幼児1人)、外国人は134人(うち幼児1人)。乗客の日本人男性(28)は「機体が止まって棚から荷物を取り出そうとした時、機内に煙が発生した。脱出して2、3分後に機体が爆発した」と話していた。
国土交通省の調べで21日、事故機の右側主翼と右エンジンの接合部(パイロン)付近で、大量の燃料漏れが発生していたことが分かった。パイロン付近には、主翼などの内部にあるタンクからエンジンに燃料を供給する太い配管が通じており、同省航空・鉄道事故調査委員会は、配管に何らかの不具合が生じ、大量の燃料漏れを起こした可能性もあるとみている。
ボーイング社は21日、「製造ミスはない」との見解を各国の航空会社に通知した。国内各社の緊急点検では、同型機に異常は見つからなかった。
国交省などによると、炎上したボーイング737−800型には、左右両翼の内部と胴体下の計3カ所に燃料タンクがあり、それぞれ2基ずつある高圧ポンプでエンジンに燃料を供給している。配管の大部分はタンク内にあり異常が起きても燃料は外部に漏れないが、パイロン部分の配管が破断すると、加圧された燃料が一気に外部に流出する恐れがあるという。
事故調によると、鎮火から約5時間が経過した20日夕の調査時も、右翼の先端からまだ燃料が漏れていた。駐機場で燃料漏れを発見した整備士は事故調などの聞き取り調査に対し、漏れた個所は右エンジン外側の主翼下だったと証言。この個所はパイロン付近に当たる。
事故機は左側が激しく焼けているが、漏れた燃料が引火し、強風にあおられて左側に火災が広がったとみられている。