
vol.322
為末が、室伏が…期待の日本勢がまさかの大苦戦
■緒方剛(男子マラソン)
世界陸上のスタートを飾った男子マラソンで、期待の緒方剛は5位。40キロ地点で3位選手に9秒差まで迫ったものの、メダルを獲得することはできず「腹が立つ。最後の最後で5位とは納得がいかない」と悔しさをにじませた。
■為末大(男子400m障害)
3度目のメダル獲得を目指していた為末大は、1次予選で6着に終わりまさかの予選敗退。「ウオームアップのときから狙いの動きができず、不安でいっぱいだった。準決勝を楽しみにしてくれた人たちに申し訳ない。今は自分を許せない気持ちです」と語った。
■朝原宣治(男子100m)
準決勝進出を果たし、パウエルと同組に入った朝原宣治は、10秒36の8着で悲願の決勝進出は果たせなかった。2次予選までは順調に突破した35歳は、“準決勝の壁”を前に持ち前の加速力を発揮できず。それでも朝原は「やるだけやったので、達成感がある。一番幸せな気分になりました」とサバサバした表情で語った。
■室伏広治(男子ハンマー投げ)
「メダル確実」といわれていた室伏広治までもが“長居の悪夢”を味わった。優勝はライバルのイワン・チホン。室伏は80m46で6位という結果に終わった。今季自己ベストもメダルに届かず、「自分のできることはやった。試合勘は関係ない」とコメントしたが、「練習には自信を持っている。ピークを五輪に合わせたい」と、北京での雪辱を誓った。
■池田久美子(女子走り幅跳び)
世界陸上最大のヒロイン候補・池田久美子は、予選で6m42の記録で落選。「空回りしていてうまく跳べなかった…」と、まったく力を出し切れず29人中25位での惨敗を悔やんだ。
■末続慎吾(男子200m)
03年パリ大会では銅メダルに輝いた末続慎吾は、2次予選で20秒70の6着敗退。おまけにレースの後、末続は頭痛や全身のけいれんを訴え医務室に運ばれるアクシデントも起こった。日本勢の苦戦を象徴する出来事に「選手個々の体調管理だけでなく、チームとして問題があったかもしれない」と日本選手団の高野進監督はお手上げ状態。「メダル5個」を掲げた地元開催の世界陸上は、日本選手にとって苦いものとなってしまった。