今週のTOKYO HEADLINE
vol.323
(2007.09/10-09/16)
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撮影:加藤大毅
MOVIE vol.323

INTERVIEW
ロッケンロールし続けてまもなく1年!ニューアルバム「CAVE PARTY」完成

ザ・クロマニヨンズ

ザ・クロマニヨンズはこの1年、日本で一番有名な新人バンドとしてロッケンロールしてきた。あるときは青空の下で、あるときは熱気でメガネも曇るライブハウスで。そして、前作からそろそろ1年が経とうというタイミングで、セカンドアルバム『CAVE PARTY』を発表するバンドを直撃。甲本ヒロトと真島昌利に聞いた。

 デビューアルバムの発表からまだ1年も経っていない。活動ということになれば、1年に少し毛が生えた程度になるが、生まれたばかりの子供が驚くほどの成長を見せるように、クロマニヨンズはこの1年で巨大になっている。ライブに足を運べば一目瞭然。決まった曲の決まったポイントで、そこここから長年受け継がれてきたようなレスポンスが“自然と”生まれてくる。音にしても、この短期間で「ザ・クロマニヨンズらしい」と感じさせさせてしまうのだから。「(1年前と)変わったところはないよ。(メンバーの)4人は最初から探り合いがなかったから。前よりは打ち解けてはいるけど、それ以外は変わってない」と、甲本ヒロト(ヒロト)はこの1年を振り返る。

 存在感を確固たるものにした彼らだけに、最新アルバム『CAVE PARTY』のリリースにあたって、再びインタビューを受けてもらえるとは思わなかった。ヒロトと真島昌利(マーシー)が歩いてきた道をたどってみると、そんな気がしたのだ。本人たちにそう素直に伝えると「まだ新人だもん。浮かれてます」とヒロト。マーシーも「やりますよ〜。まだレコード出して1年も経ってないよ」と続ける。

 脅威の新人バンド、ザ・クロマニヨンズのニューアルバムは『CAVE PARTY』。直訳すれば “洞窟でのパーティー”。とても、彼ららしい。

「“CAVE”っていうのは、2人とも同じだったんだけど、それって5人いたら4人ぐらいは出しそうだから、そんなにはビックリしない。だって、クロマニヨンズだし(笑)。バンドの名前を考えていたときに話し合ってもいないのに2人で“クロマニヨン”を考えていた、あれを思い出すと今でも震えがくるね(笑)。それで、“PARTY”のほうは…、最終的にマーシーが思いついたんだ」(ヒロト)

「なんか楽しそうだから」(マーシー)

 アルバムには、パワフルでエナジーにあふれたロックが詰まっている。言い換えるなら「リミッターをフリきったカッコ良さ」でいっぱいだ。そのフリ切り具合は照明さえも破壊した。

「スタジオで『ギリギリガガンガン』をやってたときのことなんだけど、“最高な気分だ〜!”の“だ〜!”を、思いっきり“だ〜!”ってやってみようってことになったんだ。それで思いっきり声を出したら「パン!」ってきれいに割れたんだよね。マーシーは笑い転げてて(笑)」(ヒロト)

「みんなで掃除してね」(マーシー)

「それで(スタジオが)意外と汚れていたことに気づいたりして」(ヒロト)

 勢い、パワー、そしてカッチョ良さ。それに加えて、一緒に大声で歌いたくなったり、腕を振り上げたくなったり、解釈を考えずにはいられなくなる曲、そして笑っちゃうものもある。まさにこの“楽しさ”が、ザ・クロマニヨンズがザ・クロマニヨンズである理由で、他のロックバンドとは一線を画している重要な部分だ。例えば、今回のアルバムには虫がたくさん出てくる。「むしむし軍歌」、くわがたが登場する「はさんじゃうぜ」、そして「レフュージア」。今年シカゴで大発生した17年ゼミを想起させる。

「昆虫は好きだよ。昨日も虫の番組を見てたんだけどきれいだよ〜、ビックリするよ〜(笑)。なぜ、虫か? う〜ん、子供のころから昆虫が好きだったけど、男の子ってたいていは虫が好きじゃない?」(マーシー)

 虫のほかにもネコが登場、そしてご飯がすすむ!と叫んだり。文字面では、一見“かっこいい”とは結びつかなそうなものが、彼らにかかると“カッチョいいロッケンロール”に変身するから驚く。その“カッチョよさ”はどうやって生まれてくるのだろう?

「考えたこともない。くだらないことばかり考えてるから」(マーシー)

「何にも考えてない、成り行き、行き当たりばったりなんだ。歌を作るとき、何かを見て、これについて歌を作ろうっていうものもないし。ただ、なんとなくおもしろく楽しくできればいいなって思う。……そういうことは思うことでもないんだけどね。なんていうかそれって、家からここまでどうやってきたかっていうのを話せっていうのと同じじゃないのかな。“どうやってきましたか?”“歩いてきた”それだけだよ。誰も、左足を出したら、体重が移動。だから、次は右足を出して…なんて考えないじゃない。考えなくても歩けちゃうでしょ。それと同じことなんだ」(ヒロト)

 誰も呼吸をすることを考えないように、ザ・クロマニヨンズはカッコよさを考えない。もちろん「カッコつけないカッコよさ」があるのは間違いないのだが、それも考えていないのだ。そこにしびれる。

 アルバムに引き続き、再び怒涛のライブツアーも始まる。ザ・クロマニヨンズはまた“カッチョいいロッケンロール”を全国に響かせる。




(本紙・酒井紫野)

New Album 「CAVE PARTY」 BMG JAPAN 9月12日(水)発売
初回生産限定盤 3675円、通常盤3059円(共に税込)
初回生産限定盤は、レコーディング・ドキュメント映像を含む「cro-magnons TV SPECIAL」を収録したDVD付


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