
vol.324
党首討論断っていなかった小沢民主党代表
民主党の小沢一郎代表は、安倍晋三首相の突然の辞任表明を受け、党本部で緊急記者会見し、首相が辞任の理由に、インド洋における海上自衛隊の補給活動継続のための局面打開を挙げたことについて「自民党の政権交代劇で、われわれの考え方が変わることはあり得ない」と、継続反対の方針を変えないことを強調した。民主党幹部は「(民主党参加の)大連立はあり得ない。次は暫定内閣だから、(衆院解散で)早期に民意を問うべきだ」と述べた。
小沢氏は正午前、国会内で党幹部から首相の辞意を知らされ、怪訝な表情で「おー」とうなり声をあげた。だが、ただちに菅直人代表代行、輿石東参院議員会長、鳩山由紀夫幹事長らを集め、「あたふたする必要はない。落ち着いてこれまで通りの対応をしよう」と指示した。
民主党幹部が相次いで首相を激しく批判したのに対し、小沢氏は会見で「40年近くの政治生活でも、(参院で)過半数を失って辞めず、内閣を改造し、所信表明演説をし、代表質問の前に辞職した例は初めてだ。首相の心境は分からない」と、淡々と述べるにとどめ、直接的な批判を避けた。
小沢氏は国会での攻勢が解散・総選挙への近道とみているようで、会見では「(政権交代のため)解散・総選挙をできるだけ早い機会に行うよう求めることに変わりない」と強調。幹部は「早期解散が望ましい。こんな無責任な辞め方は自民党への決定的打撃となる」と指摘した。
また、首相が党首会談を断られたことを辞任の理由に挙げたことに「事実と違う。断っていない」(山岡賢次国対委員長)と猛反発。小沢氏も「イエスもノーも言う機会がなかった」と強調した。