
vol.325
アブダビ政府系投資会社がコスモ石油の筆頭株主に
コスモ石油は18日、アラブ首長国連邦(UAE)・アブダビ首長国の政府系投資会社「国際石油投資公社(IPIC)」と資本・業務提携すると発表した。コスモ石油が10月初旬に行う第三者割当増資で、IPICが発行済み株式数の約20%にあたる1億7600万株を保有する筆頭株主となる。中東産油国の企業が日本の石油会社の筆頭株主になるのは初めて。コスモは原油の安定供給確保と新規事業への投資強化を図る考えだ。
株式の発行総額は約891億円。IPICは新たに設立する特別目的会社で引き受ける。コスモは12月に臨時株主総会を開き、IPICからの取締役2人を受け入れる。IPICは議決権も保有するが、同日会見したコスモの木村弥一社長は「アブダビ政府とは原油調達などを通じて40年以上の取引関係があり、特に今後保有比率を拡大する要請もない」と述べ、経営への関与に対する懸念はないことを強調した。 提携事業としては、コスモ石油が保有する石油精製施設の高機能化や、北米を含むアジア・太平洋地域への石油製品販売の拡大−などが検討されている。