
vol.325
足立区が学校成績別予算廃止へ
東京都足立区の公立小学校の学力テスト不正問題で、同区の学力調査委員会(委員長・高木直樹足立区教育委員会事務局次長)が、テストの成績の伸び率に応じ学校予算を傾斜配分する仕組みについて「好ましくない」とする報告書案をまとめたことが19日、分かった。区教委は報告書を受け、傾斜配分を廃止する見通し。
足立区は、学力テストの成績の前年度からの伸び率を加味し、学校予算の配分に差を付けるなど、「特色ある学校づくり予算」を平成16年度から導入。全国でも、学校教育に競争原理を積極的に取り入れている自治体と位置付けられていた。
区教委によると、報告書案は「特色予算」自体は残すとしたが、「学力調査結果の伸び率を予算査定基準とすることは好ましくない」と指摘した。26日の学力調査検討委員会に最終報告を行う。
同区では、昨年4月に行った学力テストで、成績トップの小学校が情緒障害などのある児童3人の答案を無断で抜き取り、採点から外していたことが発覚。さらに、校長らが、試験中に誤答している児童の問題文を指さし、間違いに気づかせていたことが判明。昨年1月と今年1月の都の学力テストでも、同様の指さしによる不正を指示していたことが分かり、都教委は今年8月に校長を更迭し減給処分とした。
また平成17年1月の都の学力テストでは、実施の約1カ月前の校長会で、区教委が問題用紙を校長らに配っていたことも明らかになっている。