
vol.326
This Week PICK UP
『大統領暗殺』
あのブッシュ大統領が暗殺された!?
衝撃の“シミュレーション”ドキュメンタリー、ついに日本上陸!!
道徳に反する問題作か、未来に警鐘を鳴らす超社会派作品か!?
「オリバー・ストーン監督作品よりも面白い」「道徳に反している」「メディアの役割に対しても重大な疑問を投げかけている」と、メディアの反応も賛否両論の超問題作が、いよいよ日本公開だ。ショッキングなタイトルが示すもの、それは“もし今、アメリカ合衆国第43代大統領ジョージ・W・ブッシュが暗殺されたら…?”という恐るべきテーマ。本作は、そんな架空の非常事態を想定し、そのシミュレーションを描くことで、現実にアメリカ社会が抱えている闇を浮き彫りにしていくという、かつてない“リアルな”架空の物語なのだ。 2006年のトロント国際映画祭で上映され、議論を巻き起こしながらも、国際批評家賞を受賞したことを鑑みれば、本作を見た人々が、この“架空の事態”に潜む真実を、感じ取ったということだろう。この挑戦的ともいえる作品を手がけたのは、イギリスの気鋭監督ガブリエル・レンジ。アメリカがどんな道を歩みかねないのかを、現実味たっぷりにシミュレートしていく。指導者を暗殺されたことの怒りに包まれたアメリカは、どんな決断を下すのか―。すでにアメリカに蔓延している“テロへの恐怖”が、この映画で描かれるような本当の悲劇を引き起こしかねないことを、世界中の誰もが知っているはずだ。
そして、本作をよりリアルに見せるのが、実際のニュース映像とフィクション映像を巧みにつなぎ合わせるという、ユニークな手法。レンジ監督をはじめスタッフたちは、膨大な記録映像から、映像をつなぎ合わせたときに服装や背景などが一致するものを探し出すという、気の遠くなるような作業を行った。さらにその記録映像と撮影した映像を違和感なく融合させていくという苦労を重ね、圧倒的なリアルさを持った“擬似ドキュメンタリー”を作り上げている。
恐るべき未来を想定した内容に、多くを考えさせられる一本。
| STORY:2007年10月19日アメリカ中部時間20時13分。ブッシュ政権に抗議するデモ隊が待ち受けるシカゴに到着したアメリカ合衆国第43代大統領ジョージ・W・ブッシュ。得意のジョークを交ぜながら演説を無事に済ませたその直後、大統領を凶弾が襲った。全世界のメディアは、一斉にその衝撃の事実を報道する。「ブッシュ大統領が何者かにより銃撃を受けました!」。そして続報が伝えたのは、アメリカ合衆国第43代大統領ジョージ・W・ブッシュ死去という衝撃のニュースだった。混乱と衝撃に包まれたアメリカは“犯人検挙”“テロ撲滅”の名の元に、誰も止めようの無い道へと進み始める――。
|
| 監督・脚本・製作:ガブリエル・レンジ 出演:ジョージ・W・ブッシュ、ディック・チェイニー他 プレシディオ配給/1時間33分/10月6日よりシャンテシネ、シネマメディアージュ他にて公開 http://www.20071019.jp/
|