
vol.327
国会再開!!所信表明→代表質問
福田康夫首相は1日、就任後初となる所信表明演説を行い、参院選で与野党の勢力が逆転したことや、自民党総裁選で約3週間、国会が空転したことを念頭に「誠実な国会対応に努める」と表明した。
海上自衛隊によるインド洋での補給活動については国民や国会への説明に努めたほか、対北朝鮮問題でもすべての拉致被害者の一刻も早い帰国と「不幸な過去」の清算で、国交正常化を図りたいと強調し、国会運営や外交で「協調路線」を前面に出す内容となった。
首相の所信表明演説には「協調と連帯」を訴えた父の故福田赳夫元首相に共通する点が多く、逆に「聖域なき構造改革」を掲げた小泉純一郎元首相や「美しい国」の安倍晋三前首相のトップダウン型、対決型の政治手法とは一線を画す姿勢をにじませた。
一方、民主党の小沢一郎代表は首相の所信表明演説を「彼がどういう国づくりをしたいのか伝わってこない」と酷評した。
国会では3日から、衆院本会議で福田康夫首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が始まった。7月の参院選後初の本格的な国会論戦となった。
首相は年金記録紛失問題に関し、基礎年金番号に統合されていない約5000万件の記録の照合作業を「来年3月までに実施する」と明言した。安倍晋三前首相が示した作業スケジュールを福田首相が踏襲する考えを示したのは初めて。民主党が国会に提出した年金保険料流用禁止法案への対応については「年金給付と密接不可分な経費に保険料をあてることは妥当だ」と述べ、反対する考えを示した。
また、首相はインド洋での海上自衛隊による補給活動の継続について、「補給活動は国際的にも高く評価されている」と述べ、継続に向けた取り組みに強い意欲を表明した。ただ、11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法に代わる新法案の具体的な内容や、法案提出時期には触れなかった。
「政治とカネ」の問題では、「政治家の資金管理をしっかりチェックする第三者機関の設置は十分検討に値する」と述べ、政治資金の透明化に意欲を示した。
舛添厚労相「小人の戯れ言に付き合う暇ない」
舛添要一厚生労働相は2日の記者会見で、年金保険料の横領・着服問題をめぐる「市町村は信用ならない」との発言に対し、一部の市長が抗議していることについて、「小人の戯れ言に付き合う暇があったら、(私は)もっと大事なことをやらなければいけない」と批判した。舛添氏は9月29日に都内で記者団に対し「銀行は信用できるが、社会保険庁は信用ならない。市町村はもっと信用ならない」などと語った。これに対し、鳥取県倉吉市の長谷川稔市長や東京都武蔵野市の邑上守正市長が、不用意な発言が年金行政全体の不信感をさらに招きかねないと抗議していた。