
vol.327
シーテック開幕
次世代テレビがさらに薄く 次世代DVDの攻防も激化
デジタル家電の総合展「CEATEC JAPAN 2007」が2〜6日、千葉市の幕張メッセで開幕した。電機各社は年末向け商品や次世代技術を投入した新製品を披露しているが、なかでも薄型テレビは、画面の厚さをミリ単位にまで薄くした試作品を公開、「壁掛けテレビ」時代の到来を予感させた。一方、規格併存のままの次世代DVDは、両陣営が会場を舞台に主導権争いの火花を散らした。
テレビメーカーは画面サイズや画質で競争を繰り広げてきたが、今年は大きく様変わり。各社は極薄の試作機を競うように発表している。液晶の厚さ2センチ(最薄部)の52型試作品を展示ブースに並べたシャープ。それに対して、日立製作所は、開発を終えたばかりの1.9センチ(同)の32型液晶テレビを公開。ビクターも3.7センチの試作品を展示した。日立は2年後、ビクターも来春に極薄の液晶テレビをそれぞれ発売する予定だ。それに先駆けソニーは12月、有機ELテレビを世界で初めて発売する。同社の展示ブースには厚さ3ミリの11型と27型の試作機が並び、人だかりができた。
薄型テレビは液晶とプラズマの2方式が主流だが、そこに有機ELが割って入った格好。「日本の狭い居住空間には薄いほうが好まれる」(電機大手)という読みもあり、液晶メーカーがこぞって薄型化競争に参戦した。
次世代DVDでは、松下電器産業が2日、「ブルーレイ・ディスク(BD)」の録画再生機を会場で発表した。フルハイビジョン画像を、世界最長となる18時間録画できる。市場想定価格は18万〜30万円前後で、11月に発売する。すでにソニーとシャープもBD製品を発表済み。年末商戦に向け、BD製品数を一気に増やそうとしている。
対する東芝率いる「HD DVD」陣営は、派手な演出こそないものの、東芝のブースに新製品を「参考出品」した。展示した3機種は従来機種より大幅に録画時間を延ばし、東芝は年末にかけて、この“隠し球”を発売するとみられる。