
vol.327
巨人、日ハムがリーグ優勝
2007年シーズンのプロ野球は、セ・リーグが巨人、パ・リーグは日本ハムがリーグ戦を制した。巨人のリーグ優勝は5年ぶり31度目。原辰徳監督は前回優勝の2002年以来、2度目のリーグ制覇となった。日本ハムは球団史上初めて、ヒルマン監督は外国人監督として初めてとなる連覇を達成した。
143試合目に優勝が決まる大混戦のセ・リーグは、巨人が劇的な形でペナント奪回に成功した。2日に行われたヤクルト戦、巨人は3−4で迎えた9回二死満塁の場面で、清水が放った内野安打がショート宮本の悪送球を誘い、一気に二者が生還した。“サヨナラV”のホームに阿部がすべり込むと、歓喜のナインがわれ先にとベンチを飛び出した。3度宙を舞った原監督は「今年を象徴するような、粘り強い戦いができた。クライマックスシリーズのことは考えず、今日は酔いたい」と、5年ぶりにつかみ取ったペナントを誇らしく掲げた。
日本ハムは9月29日のロッテ戦で、ひと足先にリーグ優勝を達成。今季は開幕当初に出遅れたものの、5、6月に球団新の14連勝をマークして勢いに乗った。SHINJO、小笠原というチームの看板が抜け、苦戦が予想されたシーズン。しかし「下馬評を何とか覆したかった」(稲葉)という思いでチームはまとまり、徹底的に「スモールベースボール」を貫いた。ヒルマン監督の今季限りでの退団表明は波紋を呼んだが、就任してから5年間でチームに植えつけた“強さ”は大きな財産として蓄積されていた。
パ・リーグのクライマックスシリーズは8日からスタートし、日本ハムは13日から行われる第2ステージに出場。セ・リーグは13日から第1ステージが始まり、巨人は18日から日本シリーズ出場をかけた戦いに臨む。
ここからは1試合も落とせない短期決戦。ペナントを制した両チームは果たして“完全優勝”を成し遂げることができるのか。10月のプロ野球は、片時も見逃せない死闘が展開される。