
vol.328
The Most beautiful piece!
今年のクリスマス、今年はいつもと違ってちょっとオシャレに
国立モスクワ音楽劇場バレエ
1929年の設立以来、世界各地で公演し、観客から惜しみない拍手を送られ続けている、国立モスクワ音楽劇場バレエが、7年ぶりに来日する。12月、東京国際フォーラムで、「白鳥の湖」と「くるみ割り人形」という、誰もが知っているバレエの名作を公演する。プリマ、タチヤーナ・チェルノブロフキナとイケメンな新生ミハイル・プーホフにインタビューした。
“ 白鳥と王子が恋に落ちる――。
何の知識もなく『白鳥の湖』を見たら、誰もが不思議に思うところだけど、私たちの『白鳥の湖』を見たならそんな疑問が浮かばないの
――タチヤーナ・チェルノブロキナ ”
類まれな身体能力を駆使して優美な世界を作り出すバレエは、「難解」「興味はあっても何を見たらいいのか分からない」「何よりもチケットが高額」など、敷居が高いものとして、敬遠されてきたふしがある。しかし、ここ数年でムードが変わった。新作、斬新な演出を用いた名作の新解釈、スターダンサーの出現などさまざまな要素が加わって、ここ日本でもより多くの観客を劇場に向かわせるようになった。
「白鳥と王子が恋に落ちるー。何の知識もなく、『白鳥の湖』を見たとしたら、誰もが不思議に思うところだけれど、私たちの『白鳥の湖』だったら、そんな疑問も浮かばないと思うの」
オリジナルな演出で世界にその名を響かせる国立モスクワ音楽劇場バレエで、20年も舞台に立ち続けているプリマ、タチヤーナ・チェルノブロフキナは自信たっぷりに話す。
国立モスクワ音楽劇場バレエは、20世紀演劇界最高の功労者といわれるスタニスラフスキーの演技理論を受け継いだバレエ団だ。ここで踊るバレエダンサーたちは、バレエの実力に加えて、役柄への深い理解と演技力を求められる。つまり、演じることができるバレエダンサーたちの集団なのだ。「バレエを志す人なら誰でも憧れるバレエ団。僕は他のバレエ団から移籍してきたんだ」と、甘いルックスとダイナミックな踊りで人気上昇中のソリスト、ミハイルは幸せそうだ。
7年ぶりの来日公演となる今回の公演では、バレエの名作中の名作『白鳥の湖』と『くるみ割り人形』を、それぞれブルメイステル版、ワイノーネン版で上演する。
「バレエを見たことがない人でも知っている名作だわ。バレエファンならば、いろいろなバージョンで何度も見ている作品で、見る目も厳しくなるでしょうね。でも、私は、名作であるからといって過剰にプレッシャーを感じたりすることはないの。名作であろうと、なかろうと、作品に向かう気持ちは同じ。『白鳥の湖』だったら、ステージに立った瞬間に、私はスワンになってしまうの」(タチヤーナ)
ブルメイステル版『白鳥の湖』では、どうして美しい女性が白鳥になってしまったのかという部分が付け足されているため、チェルノブロフキナが言ったように、王子が白鳥になってしまった女性と恋に落ちるというシーンがやってきても、観客はよりスムーズにストーリーを楽しむことができる。さらに、演技要素が加わるために感情移入もしやすくなるというわけだ。『くるみ割り人形』にしても同じことがいえる。
「たくさんの人が劇場に足を運んでくれるといいな。全部が見どころだからね」と、ミハイルはキラースマイル付きでPRする。演奏も国立モスクワ音楽劇場管弦楽団が行うとあって、目でも耳でも楽しめる公演になりそうだ。
ホリデーシーズンをちょっと優雅に過ごすにはバレエを選んでみるのも良さそうだ。
【会場】東京国際フォーラム ホールC
【料金】S席1万5000円、A1万1000円、[B9000円・C5000円は完売](すべて税込) 各プレイガイドにて発売中
【URL】http://www.mmtb.jp/
【公演に関する問い合わせ・予約】キョードー東京 03-3498-6666
※上演時間は、「くるみ割り人形」が約2時間、「白鳥の湖」は約3時間
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