
vol.328
イオンとJALが電子マネーで提携 マイルとポイントを交換
イオンと日本航空(JAL)は9日、カード事業などで業務提携すると発表した。イオンが4月に導入した独自の電子マネー「WAON(ワオン)」と搭乗距離に応じてたまるJALのマイルをポイント交換できるようにする。両社はそれぞれ電子マネー機能を備えた提携カードを来年3月をめどに発行する。同日記者会見したイオンの岡田元也社長は「顧客層を相互に補完できる」とメリットを強調。JALの西松遥社長は「初の電子マネーとの提携で顧客の利便性を高めたい」と期待を示した。
提携サービスは、イオンが発行する「イオンJMBカード」とJALが発行する「JMB WAON」の会員が対象。カードにあらかじめお金をチャージし、電子マネーとして200円利用するたびに1マイルがたまり、航空券への交換時に利用できる。一方、JALに搭乗してためたマイルを1万マイル当たり1万円相当のワオンとしてチャージすることもできる。今後2、3年で新規顧客開拓や切り替えで200万〜300万枚の発行を目指している。経営再建中のJALはカード事業を手掛けるJALカードの一部株式の売却を検討しており、流通大手のイオンと手を組むことで資産価値を高め、交渉をより優位に進めたい思惑があるとみられる。電子マネー「Edy」(エディ)と提携している全日本空輸(ANA)に対抗する狙いもある。
一方、イオンはワオンの利便性を向上すると同時に、JALの優良会員を取り込むことで、ライバルのセブン&アイ・ホールディングスの電子マネー「nanaco(ナナコ)」を追撃する。ナナコは4月の開始後80日で400万枚を発行したが、ワオンは10月時点で140万枚にとどまっている。
(ビジネスアイ)