
vol.328
元女王マリオン・ジョーンズがドーピング違反でメダル返還
陸上女子短距離の元女王マリオン・ジョーンズが5日、ニューヨーク州の連邦地裁で禁止薬物の使用を認めた。
ジョーンズはシドニー五輪前の1999年から2年間、「クリア」と呼ばれる筋肉増強剤の一種を使用していたことや、ドーピングに関する2003年の連邦政府の調査で「禁止薬物は使用していない」と虚偽の供述をしていたことを認めて謝罪。その後、裁判所の外で取材陣に対し、「みんなの信頼を裏切った」と涙ながらに陳謝。「国を落胆させ、自分自身も落胆した」と語って全面的に自らに非があることを認め、重ねて現役引退を表明した。
ジョーンズは「クリア」を禁止薬物とは知らず、当時コーチを務めていたグラハム氏に栄養補助の油として勧められる形で摂取していたという。ジョーンズは元夫で砲丸投げ選手のハンターからドーピング違反を暴露されるなど、バリー・ボンズと並び薬物疑惑の渦中にいた。
また、ジョーンズは2000年のシドニー五輪で獲得した金メダル3個、銀メダル2個を米国オリンピック委員会(USOC)に返還。メダルは代理人を通じてUSOCの担当者に渡された。近く国際オリンピック委員会(IOC)に返還される。順位の繰り上がりなどは今後、IOCで検討する。
またUSADAは2000年9月1日以降のすべての記録の抹消を決定。引退するジョーンズに2年間の出場停止処分も科した。AP通信によるとUSOCは、金メダルを獲得した1600メートルリレーと、銅メダルを獲得した400メートルリレーの他のメンバーにもメダル返還を呼びかけている。