
vol.331
福田首相×小沢氏の党首会談実現
福田康夫首相(自民党総裁)と民主党の小沢一郎代表は30日、国会内で、インド洋での海上自衛隊の補給活動継続問題をめぐって初の党首会談を行った。首相は、補給活動継続のため新テロ対策特別措置法案について「内外の理由から何とか協力してほしい」と成立に向けた協力を要請した。小沢氏は「一般論として協力できることは協力するが、この特措法は認められない」と拒否し、平行線に終わった。
首相、小沢氏とも会談後、国会の会期延長や衆院の解散・総選挙の協議をしたことを否定。首相は記者団に「政治情勢とか一般的なことは意見交換した」と述べた。会談では約45分間、両党首が2人きりで話し合った。
平成5年に自民党を離党して以来、新生党、新進党、自由党と次々に新党を立ち上げて自民党を揺さぶり続けてきた民主党の小沢一郎代表が「切り札」として好んで使ってきたのが自民党総裁との党首会談だ。「高いハードルを提示し、落とし所を探るのが常套手段で、剛腕ぶりを発揮した」(自民党三役経験者)とされる。
小沢氏は新進党党首だった9年4月、沖縄米軍基地用地の使用期限切れ問題をめぐり、橋本龍太郎首相(当時)と2度にわたり会談。基地使用の整理・縮小を含め国が最終責任を持つ仕組みの整備を図ることなどをのませたのをはじめ、10年11月の自自連立合意では、同年8月に政敵だった野中広務官房長官(当時)と極秘会談を行い、連立の下地を作った。その後、小渕恵三首相(当時)との党首会談でも連立合意まで、ハードルを上下させる手法で揺さぶり続けた。
野中氏は小沢氏について「小沢氏は、悪魔とののしった私とも会ったほどで、福田康夫首相と会うのは簡単なことだ」と述べた。さらに、「小沢氏は、米国内の動きを把握している。アフガニスタンでの国際治安支援部隊(ISAF)参加構想も米国へのポーズだ」と指摘した。
小沢氏は30日夕、党役員会で党首会談の様子を10分間説明した中で、「新テロ法案などいろんな問題が生じているので首相は行き詰まっているようだ」と酷評。菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長との党3役懇談会でも小沢氏は「どうも政府は判断能力がなくなってきているのではないか」と指摘した。