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vol.332
(2007.11/12-11/18)
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NEWS vol.332

小沢民主党代表が辞任撤回

 福田康夫首相との党首会談に端を発した民主党の小沢一郎氏の代表辞任問題は7日、終結した。
 民主党はこの日、党本部で衆参両院議員懇談会を開催した。鳩山由紀夫幹事長が「小沢代表が新たな気持ちで代表を続投する決意を固めた」と経過報告。その後、登壇した小沢氏は国民に多大な迷惑をかけた。この体にもう一度ムチを入れ、次期衆院選に私の政治生命を賭けて勝利する決意だ」と述べ、辞意を撤回し続投することを正式に表明した。
 小沢氏は、ときには涙声で「政権交代可能なニ大政党制ができなければ死んでも死にきれない」などと話した。党首会談の説明が不足していたことについて、小沢氏は「不器用で口べたな東北気質のままです」と説明した。
 また、懇談会後の記者会見では、自民党との大連立について「連立問題は考えに入れずに総選挙で頑張る」と明言。福田首相と今後、党首会談を開くかどうかについては「基本的には今後、党首会談をやることにはならない」と述べた。
 小沢氏は会見で、国会の焦点のインド洋での海上自衛隊による補給活動を再開するための新テロ対策特別措置法案への対応について、「特措法は、基本的な考え方の違いだから、足して2で割るような手法は通じない」と述べ、反対姿勢を変えるつもりのないことも表明した。
 また問題となった「力量不足」発言やマスコミの捏造発言などについて厳しく追及されたが、明確な回答をせず、一部発言については「誤解を招いた」と撤回。突然の辞意表明については「がんばっていた気力が途切れたというか、ぷっつんしたというか」と話し、党首会談の重圧が原因の一つだったことを明かした。

不穏ムード払拭できず
 懇談会で、普段の豪腕ぶりを封印し、平身低頭で辞意表明について釈明した小沢代表。続投は正式に決まったものの、党内の不穏なムードが完全に払拭されるまでには至らなかった。
 懇談会では小沢氏の陳謝の後、渡部恒三前最高顧問が登壇。「細川内閣当時に(今回ほど真剣に忠告を)聞いてくれていたらとっくに二大政党制になっていた」と笑いを誘い「災いを転じて福となそう」と呼びかけると、議員の多くが笑顔で拍手をおくった。
 だが、小沢氏と距離を置く仙谷由人元幹事長代理が「内輪の(小沢氏への期待感など)熱気と国民の感性は相当のギャップがある」と発言。さらに「小沢代表はこう言っているらしいと間接話法で語られると政策論議が止まることもあった。小沢代表と議員団との意思疎通は表層的だ」などと続け、党内に小沢氏への不満がくすぶり続けているとの見方を示した。
 懇談会終了後には「あれぐらいの意見がないと、どっかの宗教団体のようだ」(石井一副代表)と取りなす声のほか、「これまでの党には小沢さんが言ったら決まる、という雰囲気があった」(前原誠司副代表)、「執行部は重く受け止めてほしい」(岡田克也副代表)と仙谷氏の批判に理解を示す声もあがった。小沢氏の「大連立」について批判していた枝野幸男衆院議員は硬い表情で会場を後にした。

結局なんだったんだ!?
 小沢氏は記者会見で「2カ月前後前にさる人に呼ばれ、食事をともにしながら話を聞いた。お国のために大連立をという話があった」と振り返り、「そういう(大連立の)話は現実に政権を担っている人が判断することであり、私どもがとやかく言う話ではない」と返答したことを明らかにした。
 小沢氏は「さる人」の実名を伏せたが、「小沢氏に最初に連立を持ちかけたのは渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長」(自民党幹部)とされている。
 そのうえで小沢氏は10月中旬以降に「さる人」から「福田首相もぜひ、そう(大連立を)したい考えだ。首相の代理の人と会ってほしい」と連絡を受けたため、代理人と会談したことを明かした。小沢氏によると、代理人から席上、「首相もぜひ連立をしたいと(言っている)。自分も本気だ」と伝えられたため、「首相がそういう考えなら直接話をうかがうのが筋だ」と回答した。これを受け同30日の党首会談がセットされたという。
 複数の政府・与党関係者によれば、首相の代理人は森喜朗元首相とみられている。
 これに対し、首相は7日、記者団に対し「とくに説明したくない」と言葉を濁し、否定も肯定もしなかった。



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