
vol.332
53年ぶり中日「日本一」もオレ流起用法に賛否両論
1日、プロ野球の日本シリーズ第5戦がナゴヤドーム行われ、中日が史上初の無安打無失点リレーで日本ハムに1−0で勝利。第2戦から4連勝を果たし、通算4勝1敗で1954年以来、53年ぶりの日本一に輝いた。セ・リーグ球団の優勝は2002年の巨人以来5年ぶり。
試合は中日が2回、平田の右犠飛で先制。先発山井が8回まで1人の走者も許さず、9回に救援した守護神・岩瀬も三者凡退に抑えて逃げ切った。
「この試合に限っては、個人の記録は二の次。日本一の気分は最高」。大記録を目前にマウンドを岩瀬へ譲った山井は納得の表情をみせた。実は8回終了時に森バッテリーチーフコーチから状態を聞かれ、自ら「降板」の意思を示していた。立ち上がりから飛ばし、リードしてからは長打に気をつけて低めを意識した。記録については「マウンドではアウトを増やすことしか頭になかった」。スライダーの切れがさえわたり、「出来すぎ。ここまで投げられるなんて想像もしていなかった」と86球の熱投を振り返った。
しかしシリーズ史上初の完全試合の可能性もあった山井の交代をめぐり、落合監督の采配には賛否両論が巻き起こった。一夜明けた2日、落合監督は「言いたい人には言わせておけばいい」とかわしたものの、日本シリーズという球史に残る一戦での指揮官の決断は、この先も長らく議論の的になりそうだ。