今週のTOKYO HEADLINE
vol.333
(2007.11/19-11/25)
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MOVIE vol.333

パワーと決意に満ちた最新作「KISS」を発表

L'Arc〜en〜Ciel

デビューしてからというもの、独自のセンスと強靭なスピリットを反映した音楽で、多くの人の心を揺さぶり続けている。L'Arc〜en〜Cielは圧倒的なバンドだ。常に動向が注目される彼らは、21日、アルバム『KISS』をリリースする。本作についてメンバーに聞いた。

――2年5カ月ぶりとなるアルバム『KISS』が完成しました。

tetsu:……大変でしたよねぇ、いろいろ。結果的に今思えることはすごくいいアルバムが生まれたなあってこと。今年の頭にメンバーで曲を持ち寄ったんですけど、その時にこのアルバムは絶対にいいものができるなって思ったんです。今年のツアーも3カ月かけて全国にアルバムのキャンペーンに行ってきたという感じで、自分の体を使った、大プロモーションでした(笑)

――良くなると思えた理由は?

tetsu: kenちゃんから欲しいと思っていたタイプの曲が上がってきたからかな? 前からずっと『MY HEART DRAWS A DREAM』みたいな曲を書いてきてほしいなって思ってたんですよ。それが一発目からきたので」

――この作品のなかにはいろいろな音が詰まっています。ゴージャスなんだけれども、他のバンドにはやれないことをやってやるというステートメントもある。

hyde:そういうところはあると思いますね。曲を作っていてもレコーディングしていても。みんなが曲を作ってそれぞれが勝手に想いを描く。…俺はもともとポップなアルバムを作りたいと思っていたんだけれど、それも共通認識ではない。…というのが、このバンドの歴史でもあるし(笑)。でも、それがこのバンドの強みだと思うんですよ。個人的にいうと、ソロでハードロックを意識してやったことで吹っ切れて、どんな曲でも作れるバンドがうれしくなった。今回は、今までよりも開花している感じはあります。ある種、狂気じみている(笑)

――内省的な前作『AWAKE』に対し、飛び出していく感じ。それがhydeさんの考えるポップ?

hyde:……そういう部分もあるんですけど、温かい愛の表現というかな。前回はもうちょっと棘々しい愛の表現だったと思うんだけれども、いま自分がグッとくるのは優しい愛だったり、日常的な雰囲気。そっちのほうが素敵だなと思うんです。

――タイトルの『KISS』にはどんな想いが込められているのですか?

hyde:『AWAKE』的な意味ではなくて、もっと親しみやすい意味、人と人とのつながりを言葉にしたかった。そのなかで……キスするようにみんながつながっていけばいいなと思って。

――敢えて聞きますが、キスは好きですか?

hyde:もちろん好きですよ(笑)。でも性的に思われたらちょっと……。キスっていうのはね、本当に愛情表現。血が流れるような行為だと思うんですよ。もちろん、その向こうにセックスを目的とするキスもあると思うんですけど、愛おしいもの、抱きしめたりするように…キスっていうのはもっと血が流れる感じがする。

――さて、収録曲の話ですが、アルバムのなかで一番のアッパーチューンになりそうなのが「Pretty girl」。kenさんが作曲、作詞も手がけています。

ken: この曲は弾けた曲が書けてないなと思って。文学的な要素や芸術性をなしにして、弾けるだけを考えて書いてみたらどうなるだろう?と思って書いたんですよ。そしたらこんなことになった(笑)。

hyde:これはすごい、すごいっていうか……。俺もぶっ飛んだ歌詞を書きたいと思うんですけど、俺には絶対この歌詞はかけない。最初見たときは、どんな顔して歌えばいいのかなって思ったんですけど、歌うとカッコよかった。ぶっ飛び具合が。

ken:“hyde、イエ〜!っていうかなぁ?”と思いながら見せたんですけど。ゲラゲラ笑って、そのまま歌録りでしたね。

――もう1つ気になるのがラストの「Hurry Xmas」。シングルにもなっている、クリスマスソングです。

hyde:今までは“クリスマス”って言葉も商業的な臭いがして大嫌いだったし、そういうニュアンスの曲でも、クリスマスって言葉は使いたくなくて近い言葉を入れていったこともあるくらい。でも、この曲ならありかなぁって。それからもう、クリスマスワールドに突入ですね。もう楽しくって。“いや〜、ラヴリィ〜”とか言いながら(笑)、クリスマスっぽい感じ、ジャズな感じとかを入れていきました。

――ジャズには苦労されたとか。

yukihiro:最初にデモを聞いたときは、あぁ、遂に来たなぁ、ジャズかぁって。とりあえず、練習したんですけど、難しいですね。聞くのは好きなんですけど叩くのは…おこがましいって気持ちもあるし…

tetsu:何度も何度も練習して…久しぶりでしたね、こんなに苦労したのは。 

――クリスマスに鳴り響きますね。

ken:鳴らしてほしいですよね。コンビニに入った瞬間に鳴ってたら、ニヤリとしてそそくさと出ます(笑)




(インタビュー・鹿野 淳/構成・酒井紫野)

『KISS』
キューンレコード 11月21日(水)発売
3059円(税込)
期間限定生産シングル「Hurry Xmas」も発売中


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