
vol.334
宴席同席&口利き疑惑でピンチの額賀財務相
防衛専門商社「山田洋行」元専務の宮崎元伸容疑者(69)から過剰接待を受けていた守屋武昌前防衛事務次官(63)の証人喚問が15日、参院外交防衛委員会(北沢俊美委員長)で行われ、守屋氏は宮崎容疑者との宴席に同席した政治家について、久間章生元防衛相と額賀福志郎財務相の2人を挙げた。また、宮崎容疑者に対する一連の便宜供与の疑惑については「記憶にない」などと否定した。
額賀福志郎財務相は15日夕、守屋氏が、山田洋行元専務、宮崎容疑者の飲食接待の場に額賀氏が同席したと証言したことについて「守屋氏がジェームス・アワー元米国防総省日本部長の会合の席に私が参加したと話したが、私はまったく記憶がない。アワー氏を私が接待したわけでもないし、招待を受けたこともない」と否定した。額賀氏は16日には会見で、改めて宴席の同席を否定した。19日の参院決算委員会では、「山田洋行」から平成14−19年までの6年間に、総額220万円分のパーティー券を購入してもらっていたことを明らかにした。疑惑発覚後に全額を返還したという。額賀氏はまた、宮崎容疑者と会食やゴルフをする関係だったことを認めた。額賀氏は4−5年前に同容疑者と知り合い、3年ほど前に昼食をとりながら勉強会を行ったことを明らかにしたが、同容疑者とのゴルフに関しても「最近はやっていない」と述べた。
20日には額賀氏が、内閣官房副長官を務めていた平成12年、仙台防衛施設局発注工事の競争入札で山形県内の建設会社を指名業者として入れるように防衛庁側に対して口利きした疑いがあることが分かった。口利きは、当時防衛庁官房長だった守屋氏を通じ、防衛施設庁側に伝えられたという。当時の仙台防衛施設局長の太田述正氏(58)が、日記を基に事実関係を明らかにした。額賀氏は「全くそういうことはない」と否定した。
額賀氏は口利き疑惑について同日の閣議後会見で否定。建設会社の経営者と面識があることは認めたが、「伝聞に基づいたもので、建設会社や報告した人など、太田氏以外はすべて否定している」と批判した。
一方、久間章生元防衛相(66)は、軍事や国際情報の提供サービスなどを目的とした有限会社の取締役を、防衛庁長官在任中も約3週間にわたって務めていたことが19日、関係者の話で分かった。この会社は会員制クラブを管理しており、月額10万円の会費を自社の口座に振り込むように会員に求めていたという。久間氏が国務大臣らによる営利企業の役職員兼任を禁じた大臣規範に違反した疑いもある。