
vol.334
謎が深まる一方の香川の3人不明事件
16日午前9時ごろ、香川県坂出市林田町の無職、山下清さん(43)から、近くに住む義母でパート従業員、三浦啓子さん(58)方に預けていた2人の娘と三浦さんの3人がいなくなったと、坂出署に届け出があった。三浦さん方の数カ所で血痕が見つかり、同署では3人が事件に巻き込まれた可能性もあるとみて、捜査を始めた。
調べでは、行方不明になった姉妹は、山下さんの長女、茜ちゃん(5)と二女、彩菜ちゃん(3)。2人は15日午後6時ごろ、三浦さん方に泊まりに行くと言って家を出た。翌16日午前7時50分ごろ、母親の佐智子さん(34)が迎えに行ったところ、3人ともいなくなっていたという。
部屋の玄関は施錠されておらず、玄関には姉妹の靴が残されていた。室内には荒らされた形跡はなかったが、三浦さんが普段乗っていた自転車と携帯電話がなくなっていた。姉妹とともに行方不明の三浦さんは、山下さん一家の隣りにある共同住宅で一人暮らしをしており、たびたび姉妹を預かっていたという。
17日には多量の血痕が見つかった三浦さん宅の寝室からカーペットの一部が切り取られ、タンスから衣服を取り出したような跡があることが分かった。多量の血痕が残っていたのは寝室のベッド脇。三浦さんが寝起きする際に足をついていたとみられる付近に、幅数十センチの血痕が染み込み、カーペットの下の畳まで変色。カーペットの一部はL字形に大きく切り取られていた。壁にも血が飛び散ったような跡があったほか、ベッドの掛け布団や玄関、浴室、居間からも血液反応があった。血痕の量は合わせると大人1人の致死量に達した。19日にはDNA鑑定の結果、その血痕が3人のものであることが分かった。また三浦さん宅の包丁など刃物がそのまま残っていたことが県警捜査本部の調べで判明。室内のたんすが荒らされた跡はあったが、三浦さんの携帯電話と自転車、靴以外はなくなっておらず、捜査本部は何者かが凶器を持ち込んで犯行に及び、強盗目的にみせかけた可能性もあるとみて調べている。
20日には3人が行方不明になったとみられる16日午前5時ごろ、三浦さん宅近くで近所の住民が車のエンジン音を聞いていたことが分かった。同時刻には、三浦さんの自転車がなくなっていたことも判明。自転車は同日午前2時には目撃されており、捜査本部は、この3時間に3人が自転車ごと連れ去られた可能性が高いとみて調べている。
調べでは、三浦さん宅南側の土手に上がる坂道で、血液反応が確認された。この坂道は幅約1メートルと狭く、車の進入は難しいことから、捜査本部は、犯人が三浦さん宅で危害を加えた後、土手に止めた車で3人を連れ去った疑いもあるとみている。
また3人が寝ていたとみられるベッドのシーツなどにも大きな血痕が残されており、3人は就寝中に襲われたとみられている。