今週のTOKYO HEADLINE
vol.334
(2007.11/26-12/02)
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Sports vol.334

クラブW杯開幕直前特集

「世界一」を狙う全7クラブの実力は!?

 史上初めて日本のクラブが出場するクラブW杯(CWC)が、いよいよ12月7日に開幕する。クラブ王者が「世界一クラブ」の座をかけて戦うCWCは、2007年サッカーシーンの最後を飾るにふさわしいビッグイベント。今回は6大陸から集結した全7クラブを完全紹介!

ACミラン(イタリア)

 黄金時代を作りつつあるACミランのCWCは「リベンジ」がテーマになりそうだ。ボカに敗れた03年トヨタカップは、アンチェロッティ監督をはじめ、ジダやマルディーニ、ガットゥーゾといった主力メンバーがレギュラーとして在籍し、敗戦の屈辱を味わっている。
 しかし、その時以来4年ぶりに「世界一」を決める舞台に立つミランにとって、ボカが南米代表になったことは幸運ですらあるかもしれない。なぜなら欧州CL決勝でリバプールに勝利して2005年の悪夢を振り払うなど、2007年のミランは過去の遺恨を清算してきているからだ。カカがキャリアのピークを迎える中、CWCでボカを撃破することはクラブが次のステージに向かうためには不可欠な要素になるだろう。
 さらには“怪物”ロナウドの復帰にも期待。長期離脱を余儀なくされた肉離れからようやく回復し、復活の舞台が日本になる可能性も高い。02年W杯で輝きを放った日本でロナウドの大爆発が見られれば、CWCはかつてない盛り上がりを見せることは間違いない。
 ボカとは最多国際タイトル獲得という記録も争うACミラン。「リベンジイヤー」を勝利で締めくくり、クラブ史に新たな勲章を加えることができるか。
浦和レッズ(日本)

 かつてはJ2降格という苦難を経験しながら着実に成長を遂げアジア王座を獲得した浦和レッズが、日本クラブ史上初めてCWCのピッチに立つ。今季からオジェック監督に体制が変わり、浦和は持ち味の守備力をさらに強化。J1リーグ戦26失点(32節終了時点)という鉄壁のディフェンスが世界に通用するかどうかは最大の注目だ。
 セパハンvsワイタケレの勝者を下せば、13日にはACミランとの大一番が控える。Jリーグ、ACLと過密日程が続きコンディション面で不安は残るものの、決勝戦を見すえて試合に臨むミランに油断が生まれれば、ワシントン、ポンテら強力な攻撃陣のカウンターが欧州王者のゴールを破る可能性は十分ある。
 そして間違いなく「日本一」といっていいサポーターの存在も計り知れないアドバンテージ。ホームの埼玉スタジアムでのゲームはないものの、Jとは違い日本サッカー界全体が浦和の飛躍を後押ししていることは大きな強み。今季はホーム公式戦の入場者が100万人を突破するなど、名実ともにビッグクラブへの道を歩みだした浦和。かつてない強豪との“ガチンコマッチ”を通し、世界中にその名を知らしめる絶好のチャンスがやってきた。
ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)

 4年ぶり6度目となるリベルタドーレス杯優勝を果たしたボカ・ジュニアーズが、南米勢の3連覇へ向けCWCの舞台に立つ。前回来日時の03年、トヨタカップで対戦した欧州王者はACミラン。当時もシェフチェンコらを擁するミランが圧倒的に有利と思われていたものの、1−1の引き分けに持ち込みPK戦で勝利する快挙を演じており、ボカにとってはその再現を目指したいところだ。
 懸念材料は南米一に輝いた後に、チームを支えたリケルメが去ったこと。それでも19歳のMFバネガら逸材が“リケルメ後”のボカで活躍しており、徐々にその穴は埋まりつつある。フレッシュなメンバーに加え、34歳のベテランFWパレルモも元気いっぱい。ロコ(クレイジー)の異名を取り、00年トヨタカップではレアル相手に2ゴールを挙げるなど“伝説”を残している男が今年も大暴れする可能性は高い。
 また、ボカのプレーだけでなく「ボケンセ」と呼ばれる熱烈なサポーターの応援ぶりも見どころ。加えてリケルメのサプライズ復帰に向けた交渉も行われており、これが実現すればクラブにとっては最高の起爆剤となる。
セパハン(イラン)

 浦和と死闘を繰り広げたセパハンが世界の舞台で逆襲に出る。ACL決勝戦では自慢の守備陣を浦和に破られたものの、準決勝までのトーナメント4戦で1失点という堅守はやはり脅威で、日本での試合経験も大きな強みになる。キーマンのMFナヴィドキアが本調子ならば、浦和が勝つにはACL決勝戦以上のパフォーマンスが必要になる。
パチューカ(メキシコ)

 メキシコが誇る名将メサ監督が率いるパチューカは、福田健二が所属していたことでも知られる北中米カリブ代表。強固な組織力とメキシコならではの派手な個人技が融合した魅力的なサッカーで、世界にその名をアピールしたいところだ。コロンビア代表でもある守護神・カレロが血栓症の治療ため離脱している点は不安材料。
エトワール・サヘル(チュニジア)

“巨人”アルアハリを劇的アプセットで下したエトワール・サヘルは、チュニジア代表の“国内組”を多く輩出する強豪。注目選手は、12月で20歳になる新星FWチェルミテやMFガルビ、そして守備の要フレイら。悲願のアフリカ王座を獲得した勢いで、どこまで上りつめることができるか注目だ。
ワイタケレ(ニュージーランド)

 今大会出場クラブの中でオセアニア代表のワイタケレほど、失うものは何もないクラブはないだろう。創設3年のアマチュアクラブは、謙虚に「まず1勝」が大目標。それでも元ニュージーランド代表のヘイを筆頭に国際経験豊富な選手も数多く所属しているだけに、他チームにとっては決して油断のできない相手となる。
TOYOTAプレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン2007
【日程】1回戦(セパハンvsワイタケレ)=12月7日(金)19時45分キックオフ
準々決勝(エトワール・サヘルvsパチューカ)=12月9日(日)14時45分キックオフ
準々決勝(浦和レッズvs1回戦勝者)=12月10日(月)19時30分キックオフ
準決勝(ボカ・ジュニアーズvs9日の準々決勝勝者)=12月12日(水)19時30分キックオフ
準決勝(ACミランvs10日の準々決勝勝者)=12月13日(木)19時30分キックオフ
3位決定戦=12月16日(日)16時キックオフ
決勝戦=12月16日(日)19時30分キックオフ
【会場】国立競技場、豊田スタジアム、横浜国際総合競技場
【URL】http://www.ntv.co.jp/fcwc/


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