
vol.335
サッカー日本代表監督に岡田氏就任へ
急性脳梗塞で緊急入院しているサッカー日本代表のイビチャ・オシム監督(66)の後任に1998年フランスW杯で日本代表を率いた岡田武史元監督(51)が就任することがほぼ確実となった。日本サッカー協会が11月27日、条件提示を含めた本格交渉を開始することを決定した。岡田氏も復帰に前向きな姿勢を見せており、12月3日の常務理事会で新監督が誕生する見込み。これに伴い、オシム監督は退任する。
日本協会はオシム監督が回復しても、重圧がかかり体力的な負担も大きい代表監督の職責を果たすのは難しいと判断。2010年W杯アジア3次予選の開始が来年2月に迫っていることもあり、技術委員会内で後任の人選を進めていた。
小野剛技術委員長は人選のポイントに、(1)オシム監督が築いた土台を生かせる(2)強烈な求心力(3)コミュニケーション能力−の3点を挙げた。数人がリストアップされたが、新たに海外の指導者を呼びチームを作り直す時間的余裕はないし、継続性を重視したコーチ陣の昇格も力量不足の感が否めない。これまでの実績や抜群のリーダーシップなどから「岡田さんしかいない」(小野委員長)と一本化。オシム監督の家族の了承を得た上で、20日に本人に初めて打診した。
27日に協会内で正式に就任要請する方針を固め、年俸や契約年数など条件面を協議。小野委員長は「今日から本格交渉に入り、週内にも話をつめたい。『日本サッカーをよくしよう』ということで、前向きに考えてくれていると確信している」と岡田氏の受諾に自信を見せた。岡田氏は同日、日本協会を通じ「現状ではお話しできない」とコメントした。
岡田氏は早大から古河電工に進み、日本代表でも活躍。引退後は指導者となり、97年のフランスW杯アジア最終予選中に更迭された加茂周監督の後を受け、コーチから監督に昇格。日本代表を初のW杯に導いた。その後はJ2札幌を率いてJ1昇格を果たしたほか、J1横浜Mの監督として連覇を達成した。現在は日本協会の環境保護活動担当特任理事を務めている。
オシム監督意識回復
[東京 ロイター]脳梗塞で倒れ入院していたサッカー日本代表のイビチャ・オシム監督(66)が意識を回復した。日本サッカー協会(JFA)の関係者が28日明らかにした。
JFAの関係者はロイターの取材に対し、オシム監督が少しずつ意識を取り戻しており、まだ会話はできないものの徐々に回復している、と語った。