
vol.335
自動車10月実績 世界生産で5社が同月単月過去最高を記録
国内自動車大手8社が27日発表した10月の生産・販売・輸出実績によると、欧州やアジアなど海外市場の活況を背景に、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車、スズキ、ダイハツ工業の5社の世界生産台数(国内、海外の合計)が、同月単月として過去最高を記録した。
世界生産台数は、トヨタが前年同月比15.6%増の82万1003台と7カ月連続で前年実績を上回るなど、全社がプラスとなった。トヨタは06年3月に記録したこれまでの過去最高(77万9365台)を4万台以上、上回った。
国内生産については、ホンダとダイハツを除く6社が前年実績を上回った。輸出の堅調を反映したもので、トヨタの輸出実績は19.0%増の25万2733台を記録。それ以外にも、三菱自動車の輸出実績が60.1%増の4万3886台で10月として過去最高を記録するなど、総体的に順調さを印象づけた。
低所得者向けサブプライム(高金利型)住宅ローン問題の影響が懸念される北米向け輸出はトヨタ、三菱自動車、マツダ、富士重の4社が前年を下回った。しかし、サブプライムローン問題が影響したものではないと説明。「大きな影響はないと思う」(トヨタ広報部)というのが各社共通の現時点での認識だ。
トヨタの場合、北米向け輸出実績(米国とカナダの合計)は6.9%減の11万968台(うち米国は10.0%減の10万1168台)となったが、日本から北米に輸出する乗用車「カムリ」やSUV(スポーツ多目的車)「FJクルーザー」などの販売が好調だった前年の反動が大きな要因の一つとの分析。ただ、“海外頼み”の各社はサブプライムローン問題に加え、円高の進行などの不安材料も台頭していることから、減速感がただよう主力の米自動車市場の動向を慎重に注視していく方針だ。
(ビジネスアイ)