
vol.336
米国家情報評価が「イランは03年に核兵器開発停止」
[ワシントン ロイター]イランに関する米国家情報評価(NIE)が3日に発表され、イランが2003年に核兵器開発計画を停止し、現在も停止状態が続いている、との分析結果が示された。
ブッシュ米政権はイランが爆弾製造の意図を持っていると主張してきたが、国家情報評価はこれと矛盾する内容となった。国連安全保障理事会での対イラン追加制裁議論にも、影響を与える可能性がある。
ブッシュ大統領は10月、イランが核武装すれば第3次世界大戦につながりかねない、などと述べ、イランへの強硬姿勢を強めていた。
今回発表された最新の国家情報評価は「(イランが)現在、核兵器開発の意図を持っているのかどうか、分からない」としている。2年前には、イランが「核兵器の開発を決意している」と分析していた。
ただ最新の国家情報評価では、イランが爆弾製造に使用可能な技術の開発を続けているとしたほか、「2010─2015年の間に」核兵器開発に十分な濃縮ウランを作る能力を持つだろう、としている。
ブッシュ大統領強気崩さず
[ロイター]ブッシュ米大統領は4日、米政府の国家情報評価(NIE)ではイランが2003年に核兵器開発を中止していたとされているものの、同国は依然危険であるとした上で、引き続き国際的な圧力をかける必要性を強調した。
大統領は一貫して、イランが核兵器を製造しようとしていると主張していたが、NIEの分析でこの見方が覆されたことについて、米国の信頼性が打撃を受けることにはならないと反論した。
大統領はホワイトハウスでの記者会見で「イランはこれまでも現在も危険である。核兵器製造に必要な知識を得れば将来も危険になる」と述べた。
イランに対する軍事行動の可能性については「すべの選択肢がテーブルに上っている」と述べたが、イランの核開発問題の解決では外交努力を続ける方針を示した。
一方、イランのアハマディネジャド大統領は5日、NIEの発表を受け、イランの勝利だと宣言した。
大統領は、西部イラムで演説し「きょう、イランは勝利を収めた。一方、米国にはなすすべがない」と述べた。演説はテレビ中継された。