
vol.336
怒とうの9連勝で「10冠」達成!
“伏兵”鹿島がJ1制覇
3年連続で優勝決定が最終節にもつれこんだJ1は、古豪が10度目の王座に輝いた。
1日に行われたJ1最終節で、鹿島は清水に3−0で快勝。22勝6分6敗の勝ち点72とすると、首位の浦和が横浜Cに0−1で敗れて勝ち点70にとどまったため、劇的な形で鹿島のリーグ制覇が決まった。
浦和の選手が肩を落とす場面が大型ビジョンに映し出されると、本山は両拳を力いっぱい握り、内田は人目もはばからず泣いた。浦和は前半でリードを許していたが、「途中経過は誰も知らなかった」(内田)。無我夢中で勝ち点3を取るためのサッカーを忠実に行った結果、奇跡の大逆転が現実のものとなった。
鹿島は3月の今季開幕から一度もトップに立つことがなかったが、26節から9連勝の快進撃。浦和と最大で10あった勝ち点差をひっくり返した。現役の日本代表はおらず、実質“ノーマーク”からの優勝も、「1年を通じて僕たちが一番強かったということ」と岩政。「選手に自信が芽生えた」と、オリベイラ監督の表情も緩んだ。
鹿島は1993年のJリーグ開始以降、主要国内タイトル獲得数は最多となる「10冠」を達成。しかし、過去の優勝とはひと味違う。
「これはスタート。1冠目だと思っている」と青木は強調する。続けて、「アジア王者の浦和はリーグ、天皇杯で負けた。僕らは負けない」と宣言。来年元日、天皇杯決勝で新時代を迎えた鹿島が“2冠目”を目指す。