
vol.337
SPECIAL LIVE REPORT&INTERVIEW
BON JOVI 来日直前!
2007年11月1日、ボン・ジョヴィは、ニュージャージーに新しく完成した2万人収容のプルデンシャル・センターで、10日間に渡り20万人を動員するライブを行った。ニューアルバム『LOST HIGHWAY』をひっさげてのツアーながら、セットは大ヒット曲を含む“完全版”。本人たちのインタビューを含め、その熱狂の一夜をリポートする。
ボン・ジョヴィは、いつも“アメリカ”を歌ってきた。世界のスーパースターとなってからも、多くの若者と同じような夢や希望、時には悲しみや失望を、等身大の言葉で綴ってきた。メジャーであり続けながらも失わない素朴さ。それが彼らの一番の魅力であり、ジョンの優しい笑顔が女性ファンを虜にする理由だろう。
マンハッタンから車を走らせ、一路ニュージャージーを目指す。「ボン・ジョヴィのライブに行くのか、それはいい!」。ニュージャージーに住んでいるというタクシーのドライバーが、誇らしげに話しかけてくる。ニュージャージーは彼らの地元。そこでのライブに否が応でも期待は高まってくる。会場に一歩足を踏み入れると、そこはもうボン・ジョヴィ ワ−ルド。彼らはオープニングからまたたく間に会場をヒートアップさせていった。
2曲目の『BAD NAME』が始まったとたん、轟音のような歓声が巻き起こる。ジョンの「Sing'in!」のかけ声と共に始まる2万人の大合唱。すごい! 全員英語で歌ってる!なんてバカなことをと思ってしまうほど、その一体感に圧倒される。ボン・ジョヴィのライブに行くなら歌詞は暗記していったほうがいい。それで楽しみは何倍にも膨れあがる。
『RAISE YOUR HANDS』では曲に合わせて2万人の手が上がり、最前列のファンと握手するジョンに抱きついてキスしようとする女性ファンも現れた。ジョンを始め、メンバーはすでに40代中盤。しかしファン層は驚くほど幅広い。ロックに年齢は関係ない。ティーンエイジャーから、明らかに中年のオジサン、妊娠8カ月ほどの大きなお腹を抱えた美貌のマダムまで、それぞれが思い思いにその夜を楽しんでいる。ジョンがブレイクすると、会場が歌う。まさにあうんの呼吸で怒濤のライブは進んでいった。
後半には、ジョンが“寸劇”のようなものを披露する場面もあった。「歌い過ぎて力がなくなりそうだ」という設定で、がくがくしながら「I need somebody to help me!」とシャウト。もうダメだ…、もう歳だからね…、ピアノ、音をくれ! バンド、音をくれ! そう言いながらガックリと膝をついたジョンを支えるように、歓声とバンドの音がエスカレート。ついにジョンは飛び上がり、満面の笑顔でアピールする。「もう満足したかい? もっと? もっとかい? I got know!」。そして始まった大ヒット曲『PRAYER』。アンコールの最後まで、2万人の大合唱が止むことはなかった。
来日公演は2008年1月。ライブに先駆けて行われたインタビューで、メンバーは日本公演へ熱い思いを寄せていた。「日本には、1984年以来合計して30回は行ってる。特に東京は、ロンドンやニューヨーク、パリを彷彿させるような世界の素晴らしい大都市。次回も東京へ行くのを心から楽しみにしてる」とジョンが言えば、リッチー・サンボラも「日本はボン・ジョヴィを世界で一番最初に大スターのように迎えてくれた国。過去25年間、ファンとの絆や個人的な友情を温めてきたから、日本ではいつも素晴らしいライヴになるんだ」と語った。彼らの新作『LOST HIGHWAY』は、全米チャート1位を獲得しただけでなく、日本の洋楽アルバムチャートでも1位を獲得。日本ではビートルズの記録を破り、首位獲得数最多の洋楽アーティストとなった。「信じられないくらい素晴らしいこと」と喜びをかみしめながら、ジョンは言う。「日本でのライブも、今回の全米ツアーに近い内容にしたいと思ってる。これまでのヒット曲を織り交ぜながら新曲をふんだんに披露するステージになると思うよ!」。
ボン・ジョヴィのライブには熱狂という名の恍惚感がある。小気味いいリズムで刻まれる大音量のロックと、ジョンのハスキーな声が奏でるメロディアスなバラード。その音楽に包まれる心地よさは、たまらなく癖になる快感だ。彼らが第2の故郷とする日本で、ロックなエンターテインメントに酔いしれる夜がもうすぐやってくる。
(取材・文/幸野敦子)
1月14日 東京ドーム公演 WOWOWにて生中継決定!
WOWOW presents BON JOVI LOST HIGHWAY
名古屋公演【日時】2008年1月11日(金) 19時開演【会場】ナゴヤドーム
東京公演【日時】1月13日(日) 、14日(月・祝)17時開演【会場】東京ドーム
大阪公演【日時】1月16日(水) 19時開演【会場】京セラドーム大阪
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