今週のTOKYO HEADLINE
vol.338
(2007.12/24-2008.01/06)
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MOVIE vol.338

2008.1.1ニューアルバム『GUILTY』リリース

浜崎あゆみ

2008年、いよいよ10周年イヤーに突入する浜崎あゆみが、元日にニューアルバム『GUILTY』をリリース。暮れに配信のみのシングルとして出された最新曲「Together When…」をはじめ、ヒット作「glitter/fated」、「talkin’2 myself」も含む意欲作だ。

 独自のクリエイティビティを発揮したベスト『  BEST2』で話題を呼び、また長年の構想だったアジア・ツアーも実現・成功させた2007年。10年目に甘んじることのない動きの中でayuが見てきたものが、本作には映しこまれている。制作中の段階で、こんなふうに語っていたのを思い出す。

「今回は攻撃的なものがあったり優しいものがあったりと、曲と詞が全部バラッバラ。まとまりがないのがまとまってるみたいな、その感覚が『Duty』のころと似てるなと思ってるの」

『Duty』といえば2000年に出されたサードアルバム。白あゆ、黒あゆで一気に全国区になったセカンドアルバム『LOVEppears』の次の作品である。独り歩きしていく浜崎あゆみのイメージと本来の自分とが乖離していくことに悩み、しばらく抵抗していた彼女が、「浜崎あゆみであることが私の職責」と、その意志を『Duty』=義務というハードな言葉で示した作品でもあった。そして、今回が『GUILTY』=有罪。それは「職責」を負って歩いてきた彼女が、10周年を目前にこれまでの自分と対面して出てきた言葉のようにも思える。

 その言葉のイメージのとおり、「現在のこんな未来を僕は望んでいたのだろうか?」という問いかけから始まる今作は、ゴシックなそのサウンドの印象も手伝い、非常にダークかつヘヴィだ。聴き手もまたその世界に引き込まれて自分の内なるものと対面せざるをえない。ayuが何を「有罪」としているのかを思ううち、自分が隠し持っていた有罪事項を見つけてしまう。そんな共有感が、浜崎あゆみのアルバムの魅力だなと、あらためて思った。

「The Judgement Day」=判決の日と名づけられた曲以降の解放感もまた素晴らしい。特に「MY ALL」には、やっぱり私はこう思うのという10周年イヤーに向けての晴れやかな決意が感じられて、胸が熱くなった。すべて聴き終えて、「バラッバラ」と語っていたことにもうなずけた。たった今の境地にたどり着くまでの千々に乱れた思いが、きっと各曲にぶつけられているということなのだろうか。

 ジャケットのドレスが豹柄なのも、やはり『Duty』への思いがあったからではないだろうか。CDのみでも、CD+DVDでも、初回盤にはそのフォトセッションから生まれたフォトブックが付いている。DVDには、香港ロケで話題となったショート・フィルム「距愛〜Distance Love〜(glitter fated)」はもちろん、アルバム曲のクリップや秘蔵のメイキング映像なども。CDにはない効果音なども入っているayuのクリップは、それだけでまた別の独立した作品として楽しめるのでオススメである。12月30、31日の恒例のカウントダウンライブから始まる2008年。ayuならではの豪華なアニバーサリー展開に期待したい。




(文・藤井美保)

9th ALBUM 『GUILTY』
2008年1月1日(火)発売
(左)【CD+DVD】3990円 (税込) 初回限定特典 『SPECIAL PHOTO BOOK(32Pカラー)』
(右)【CD】3150円 (税込) 初回限定特典 『SPECIAL PHOTO BOOK(32Pカラー)』


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