
vol.339
ケニアの暴動が民族紛争に子どもら50人を焼殺
大統領選に端を発したケニア国内の暴動は、再選が発表された大統領と同じ最大民族キクユに、対立候補支持の有力民族ルオが襲撃を加えるなど、民族対立の様相を呈してきた。投票日の12月27日以降の死者は300人余に達しており、欧米は対話と治安回復を呼びかけている。
ルオが多数を占め、暴動が激化している西部エルドレットで1日、キクユの住民ら約400人の避難先となっていた教会を、暴徒と化した群衆が焼き打ちし、少なくとも50人が死亡した。その多くが子供だった。
数百戸の民家や農家が焼かれ、ナタで武装した若者集団が道路にバリケードを築いて、他民族の通行を制限している。巻き添えを恐れ、西部の住民約7万人が避難した。
選挙管理委員会は12月30日、与党の国家統一党(PNU)のキバキ大統領(76)=キクユ=が最大野党オレンジ民主党(ODM)のオディンガ氏(62)=ルオ=を約23万票差で破って再選した、と発表した。
開票終盤までオディンガ氏がリード、大統領の地盤の投票率が異様に高かったため、同氏が「集計に不正があった」と非難、同夜から首都ナイロビなどで暴動が起きた。