
vol.339
駒大が3年ぶり6度目の箱根駅伝V
2008年の箱根路は、例年以上にドラマティックな展開となった。
2日の往路は、1区で城西大の佐藤が同校初の区間賞を獲得する幕開け。続く「花の2区」では注目の山梨学院大・モグスが9年ぶりに区間新記録を更新する別格の走りで、前年の失速のリベンジを果たした。モグスの激走でトップに立った山梨学院大は4区まで首位でタスキをつなぐ展開も、それに待ったをかけたのが早大だった。6位で天下の険に挑んだ主将・駒野が区間新記録にあと7秒と迫る快心の走りで5人抜き。12年ぶりとなる往路優勝を成し遂げた。
一方、同じ5区では“山の悪魔”が順大を襲った。1区で最下位の20位と出遅れた順大は、3年の小野が山上りコースに挑んだものの終盤で脱水状態に。ゴール直前で走行不可能となり、96年の山梨学院大以来となる前回優勝校の途中棄権という悪夢に見舞われた。
3日の復路では、トップの早大に74秒差という絶好のポジションを得た駒大がV候補の真価を発揮した。6区こそ差を広げられたものの、7、8区で必死の逃げ切りを図る早大とのタイムを着実に縮め、9区の堺にタスキが渡った時点では15秒差。堺は序盤で早大の三輪を逆転すると、中盤で一気にスパートをかけ、アンカーの太田にタスキをつないだ。1分以上のリードをもらった太田は安定感抜群の走り。終わってみれば早大に2分29秒の差をつける快勝で、駒大が3年ぶり6度目となる総合優勝を果たした。
四天王やモグスのような突出したエースは不在ながら、駒大は総合力で他を圧倒。昨年11月には全日本大学駅伝で連覇を果たしており、磐石の体制で箱根駅伝に臨んだことが覇権奪回につながった。ライバルと目されていた東海大は伊達(2区)、佐藤(7区)の二枚看板が好走を見せたが、その他の区間では追い上げが実らず、最終10区で無念の途中棄権となった。