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撮影・加藤大毅 スタイリスト・寄森久美子 メイク・谷川一志
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vol.340
INTERVIEW
ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ
関めぐみ
ごく普通の高校生が出会ったのは、謎のチェーンソー男と戦う美少女だった! 大人気のグルーヴィーノベルを、スタイリッシュな映像・演出で実写映画化した話題作『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』がついに公開! ところがなんと、本格アクションを披露しながら不死身のチェーンソー男と戦うのは、スレンダーでキュートなヒロイン!!
市原隼人、三浦春馬、浅利陽介という旬な若手男優たちが顔を揃える本作だが、チェーンソー男に立ち向かう使命を負う“最強”のキャラクターは、可憐な美少女。そのヒロイン・絵理を演じるのが、スレンダーなルックスと、存在感ある演技力を持ち合わせる女優・関めぐみだ。
「以前から原作のタイトルや本の表紙は知っていました。脚本を頂いてから読んでみると、ヒロインがチェーンソー男と戦っていて“宙を舞う”と、書いてあったので、私はどうやったら宙を舞えるんだろう、練習しないと…って(笑)」
本作の大きな見どころが彼女が演じるヒロイン・絵理と、チェーンソー男とのバトルシーン。それを、彼女はほぼスタントなしでこなした。
「でも、アクションの撮影を大変だと思ったことはなかったんです。“やらせてください”と自分から言うくらい(笑)。中盤からはゲーム感覚で楽しんでいました。ワイヤーアクションのためのハーネスをどれだけ早く着れるか、とか。それでも運動不足なのは分かっていたので、最初は不安だったんです。週に2回ほど、体を鍛えるというより、“見せるアクション”のためのレッスンを始めたんですが、それでも最初は筋肉痛がひどくて(笑)」
ここまでの本格アクションであれば、スタントマンに任せてしまってもよいところ。それでも自分で演じた訳は…。
「なんだか悔しいじゃないですか(笑)。顔が見えないからスタントマンに任せてしまっていいよ、と言われたシーンもあったんですけど、私にはそれが自分じゃない、男性スタントマンだって分かるわけですから」
かくして挑んだ本格ワイヤーアクション。迫力あるジャンプシーンを撮影するためのラチェットという空気圧で人を飛ばす装置も使った。
「“もっと(空気)圧をください! ”という感じでした。それで“これ以上は危ないから”って言われました(笑)。もともと、やったことのないことや新しいことが好きなんです。好きなことは本当に夢中になってしまうんです。…だって、飛べるんですよ! 飛べるなんてステキじゃないですか!」
かなり運動神経がよいのでは…とプロフィルを見ると…特技はレジ打ち!?
「そうなんです。レジ打ちが私の運動神経を伸ばして行ったんじゃないかと思います、ええ」
ジョーク交じりの会話で、グイグイと場を盛り上げてしまう。恐るべし!
「見た目のイメージでクールと思われることが多くて、現場でもすぐに人とうちとけることには、あまりならないんです。でも一度話すと“ギャップがあるね”と言われることは多いですね(笑)。ただ、私は自分の中のそういうスイッチを切りかえることがわりと好きなんです。そのスイッチがもっと幅広く数多くあれば、演技にも役立つだろうし、そしてまた役を通して自分のスイッチを見つることもできると思うんです」
いくつ“スイッチ”があっても基本はぶれない。その大切なことを知っている。
「私が演じる絵理も、普段はごく普通の女の子だけど、夜にはチェーンソー男と戦う。でも、絵理自身の中身は変わらないんです。戦っているときと、普段の生活のときは、行動が違うだけで、気持ちはブレていないんです。とにかく、目標に向かって一生懸命な子。真剣に立ち向かっているという意識だけしかなくて、戦いのときにもカッコよく決めようとか、陽介と話しているときにも可愛く見せようとか、そういう気持ちがまったくない。北村監督からも“いま行動しているそのことだけを考えて演じてくれればいい”と言われました」
今後、さらに大きく深い成長を予感させる関めぐみ。これからの目標は。
「最終的には自給自足の生活がしたいですね、自分で野菜を作って…」
いえあの、女優としての目標を…。
「あ、そうですね、ハイ。私、やっぱり映画が好きなんです。一つの作品が終わるたびにそう思うんです。それは、きっとずっと変わらないだろうな、と。その役を通して自分の幅が広がっていくことも楽しいですしね」
『恋は五・七・五!』など、等身大の女性を演じて評価されてきた関をはじめ、陽介役の市原隼人ら、演技力に定評のある若手キャストたちが起用された理由、それは、本作がただのアクション映画ではないから。関の華麗なアクションを堪能しつつも、青春の痛みに共感する一本として、大人たちにも勧めたい。
(本紙・秋吉布由子)