
vol.340
米家電見本市CESが開幕 テレビの薄型戦争が激化! ゲイツは最後の基調講演
米ラスベガスで7日(日本時間8日)、世界最大の家電の展示会「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」(CES)が開幕。前日の6日には、世界のエレクトロニクスメーカーが相次いで記者会見を開き、出展する試作品を公開した。大画面化が行き着くところまで来たなか、薄型化で先行する日本勢に加え、韓国勢も参戦し、薄さ争いが激しさを増している。
今回は全世界から2700社以上が出展し、「過去最大の展示面積になる」(主催者)という。
その会場となるホテルでシャープは6日、最も薄い部分が約2センチ最も厚い部分でも約3.5センチの65型液晶テレビの試作品を公開した。昨秋、同じ薄さの52型を発表しているが、さらに大画面での薄型化に成功した。
パイオニアは最も薄い部分が9ミリの50型プラズマテレビの概要を発表。「壁から映像が浮かび上がるような壁掛けテレビ時代」(幹部)の到来を宣言。ソニーは昨年末に日本で発売した11型で3ミリの有機ELテレビを今月から米国でも販売を始めたと発表した。
韓国メーカーでは、LG電子が約4.5センチと従来品より大幅に薄くした液晶テレビの新製品を発表。サムスン電子はすでに、有機ELテレビで、売れ筋サイズとなる31型を開発する計画を表明している。
CESを主催する米家電協会(CEA)が明らかにした2008年の米国の市場予測では、デジタル対応の薄型テレビの出荷台数は前年比17%増の約3200万台。米国では、日本より早い09年にアナログ放送が終了する予定で、08年は勝負の年となるだけに、CESでの新製品発表にも力が入る。
今年も登場したゲイツ会長
マイクロソフト(MS)のビル・ゲイツ会長は6日、CES前日の恒例となっている基調講演を行った。昨年7月に経営の一線から退き、慈善活動に取り組むと宣言しており、今年が最後の講演となるだけに、大勢の聴衆が詰めかけた。
「これが私の最後の講演」と切り出したゲイツ会長。講演は1994年から行われており、昨年のCESでも「最後」とうわさされたが、「代わる人が見当たらない」(主催者)ことから今年も登壇した。
引退後については、「17歳の時からフルタイムで働いてきた。(今後は)フルタイムで慈善事業に励む」と説明。ただ、「ソフトをいかに医療や教育現場で活用できるか、幾つかのプロジェクトにはかかわっていく」とも語り、ソフト開発への意欲を示した。
(ビジネスアイ)