
vol.340
全国高校ラグビーは東福岡が粘って初V
7日、近鉄花園ラグビー場で全国高校ラグビー大会決勝が行われ、東福岡が伏見工に12−7で勝利し、初優勝を果たした。
前半を12−0で折り返した東福岡は、後半に入ると防戦一方の展開。トライを許せば同点になる状況の中、最後の13分間は自陣ゴール前で相手の攻撃を耐え続けた。
ゴールラインを背にしながら「今や、今を楽しもう」と叫び、チームを鼓舞し続けた山下昂主将は試合後、「あの時間帯に僕らの3年間が凝縮された」と涙を流しながら言った。その手には、大会前に列車事故で亡くなった広木淳さん(3年)の遺影が抱かれていた。「今日もあいつと一緒に戦ってました」と山下主将。後半には劣勢に立たされたが、誰よりも献身的な守備をしていた亡き友の雄姿を思い描き、タックルを続けた。それが勝利を呼び込んだ。
谷崎監督もまた、「あのタックルを見たら広木を思い出さないわけにはいかない」と涙。堅守でつかんだ初優勝。それを後押ししたのは見えない力だった。