
vol.341
朝青龍が3場所ぶり復帰
勝っても負けても大注目だ。13日、両国国技館で行われた大相撲初場所で、横綱朝青龍が3場所ぶりに復帰。初日は小結琴奨菊を上手投げで退けたが、2日目には稀勢の里に金星を献上する波乱のスタートとなった。
約半年ぶりに本場所で土俵入りを披露した朝青龍に向けて、無数のフラッシュがたかれた。冬巡業で回った九州同様、東京のファンも“お騒がせ横綱”を温かく迎えた。本割でも朝青龍が土俵に上がると、この日一番の大歓声。「ものすごく懐かしい感じがした。歓声はうれしかったし、帰ってきたという感じがしたよ」。久々に味わう横綱ならではの喜び。与えてくれたファンに、力強い相撲でお返しした。
百点満点の初日を終え、「流れだよ」と復活宣言も飛び出しゴキゲンの横綱だったが、翌日の2日目には早くも因縁の相手・稀勢の里に金星を献上。土俵上で相手をにらみつけるなど闘志を燃やしたものの、立ち合いから突き負け、強引な右首投げがすっぽ抜けて背後を取られると、そのまま土俵下へ送り倒される完敗だった。
相撲勘の塊とはいえ、やはり3場所ぶりの本場所は簡単ではなかった。座布団が飛び交う中を引き揚げてきた横綱は、「相撲経験やな。我慢できずに、すぐに投げにいってしまった」。独特の言い回しながら、サッカー問題に起因したブランクを敗因に挙げざるを得なかった。
年6場所制となった昭和33年以降、連続全休明けの復帰場所で優勝した横綱は3人。その一方で、栃ノ海、北の富士、3代目若乃花は2場所全休明けの場所中に成績不振で引退している。師匠の高砂親方(元大関朝潮)は「今場所は淡々とやってほしい」と願いを込めるが、“最強横綱”は自らが招いた試練を乗り越えることができるか。活気の戻った大相撲初場所は、千秋楽まで目が離せない。