
vol.341
4−0ゴールラッシュで悲願達成
流通経大柏が高校サッカー初V
全国高校サッカーは14日、国立競技場で決勝を行い、流通経大柏(千葉)が藤枝東(静岡)に4−0で圧勝。2度目の出場で初優勝した。
試合終了の笛が鳴り響くと、流通経大柏の選手は両拳を天に突き上げ、初優勝の感激を体に染みこませた。「目標がかなってうれしい。3年間やってきてよかった」と主将の名雪。応援席の前で本田裕一郎監督を胴上げし、喜びは最高潮に達した。
悲願達成の原動力は、全得点に絡んだエース大前。前半6分に村瀬の先制点を演出すると、後半3、17分には自ら得点。CKから4点目も導き出した。「早い時間に得点できてチームは楽になった」と、村瀬は大前のおぜん立てに感謝した。
大前自身は「みんなでやってきた結果。優勝できてうれしい」と謙虚に振り返ったが、先制点はDF3人を1人で引きつけて演出し、2得点はワンタッチでコースをきちんと突くパフォーマンスは、試合を見守った日本代表・岡田監督にも大きなインパクトを与えたことだろう。
「想像より上のサッカーをやられた」と藤枝東・鳥羽主将も脱帽した完勝劇はしかし、大前一人では完結しない。試合前、選手だけで確認した勝利の方程式は「プレスで相手の長所を消して点を取る」。厳しいマークから中盤でボールを奪い、一気に前線に駆け上がるイメージがピッチで見事に結実した。
1対1で負けない技術だけでなく、90分間走るスタミナも見逃せない。昨年2月の新チーム結成時、高校総体後の8月下旬、と徹底したインターバル練習で走力を養った。「相手に走り負ける気もしなかった」と中里。勝利に欠かせない心技体を存分に備え、必然の初優勝だった。