
vol.342
映画『全然大丈夫』公開記念 まったり対談!?
荒川良々×岡田義徳
大人になりきれない29歳のオトコ2人と、自信が持てずに一歩踏み出すことができないオンナ。そんな3人の恋模様と、それぞれの(小さな?)成長を描くほのぼの映画『全然大丈夫』。“世界一コワイお化け屋敷を作る”などという計画を立ててしまう照男役を演じた荒川良々と、その親友で常に“いい人”になってしまう自分に自信が持てない久信を演じた岡田義徳。2人の対談もまったりほのぼの?
最近の趣味は「金魚」です(荒川)
僕は「ご飯を炊く」こと(岡田)
荒川良々(以下:荒)「そういえばお互いのことは全然知らないです(笑)」
岡田義徳(以下:岡)「自分たちの話はまったくしていなかったですよね」
―劇中で見せる息のあった演技の様子からすると、かなり相性が良さそうな2人。血液型や、趣味も合うかも?
荒「僕はO型ですね」
岡「僕はAB型。でもあまり血液型にこだわりはないな(笑)」
荒「初対面の女性と、最初の10分間くらい血液型の話をするくらいですかね(笑)。趣味というと…最近、金魚を飼い始めまして」
岡「へえ、いいなあ」
荒「本当にごく普通の金魚なんですよ。以前、お祭りのときに金魚すくいですくった金魚を、いい水槽がなかったものでバケツで飼おうとしたら1匹がすぐ死んでしまって。これはよくないなと思って、残りの1匹のために、ちゃんと水槽やヒーターなどを買ったんですよ」
岡「金魚って、けっこう生きるんですか?」
荒「生きてますよ。1匹じゃ寂しいだろうなと思って、もう1匹買って。名前?ないです(笑)」
岡「つけましょうよ(笑)」
荒「いや、実はつけたんだけど言えないような名前で(笑)。それで最近、早起きして金魚にエサをあげてます」
岡「あげすぎるとまた死んじゃうんですよね。…僕、小さいころのあだ名が“出目金”でした(笑)」
岡「今だと金魚ってかわいらしいと思うけど、当時はうれしくもなかったですね(笑)。僕の最近の趣味というと…お米を炊くことに時間を費やしてます。いかに“安い米をうまく炊けるか”という(笑)」
荒「水、じゃないですか?」
岡「水もありますね。しかも水に米をひたしておかないといけない。それだけでもけっこうおいしくなりますよ。週末は米を炊いて過ごしています(笑)」
――いろんなジャンルの映画に出演している2人。どんな映画が好き? お互いにオススメしたい映画はある?
荒「いろんな映画が好きですけど…特に青春映画なんかが好きですね」
岡「好きな映画かあ…。最近見た映画なんですが、殴られる人の物語で…」
荒「『ロッキー』ですか?」
岡「違います(笑)。『オールド・ボーイ』」のチェ・ミンシクが“殴られ屋”を演じているんですけど」
荒「あ、それ見てないなあ。『バッド・エデュケーション』も良かったですよ」
岡「ああ、ペドロ・アルモドバルの。そういえば『バベル』見ました? どうでした?」
荒「日本の女子高生の言うジョークの感覚がアメリカ的なんですよね。“お前の親父と寝たよ!”みたいな。日本のギャルじゃない(笑)」
岡「(ギャルは)言わないですね(笑)」
荒「この監督の作品だと『アモーレス・ペロス』はすごく好きでしたけどね。僕は話題作は大概チェックしてます。『トランスフォーマー』も見ましたし」
岡「あれ、すごいらしいですね」
荒「CGがスゴ過ぎて、戦っているロボットのどっちが味方でどっちが悪者か分からなくなっちゃうんですよ」
岡「動きが早いんだ」
荒「そう。技術的にやれることはすべてやったそうですよ。僕が出た作品でCGがすごかった映画というと『真夜中の弥次さん喜多さん』ですかね。モーションキャプチャーつけて」
岡「僕はあまりCG作品はないですね」
荒「でも、そういうのがある作品とない作品では、演じる側にとっても全然別ですよね。ワイヤーをつけたり…僕はやったことないから分からないですけど」
岡「僕、ありますよ。『木更津キャッツアイ』のときに。あれも、CGは使っているんですけどあからさまじゃないのであまり分からないんですよ」
――今回が初共演という2人。
岡「クランクインの前に、一回食事会してそこで顔を合わせたんですよね」
荒「でも実はその前に1度会ってるんですよ、プライベートのときでしたけど…飲み屋で」
岡「あ、そうでしたね。すごい酔っ払ってましたよね(笑)」
荒「僕、ベロンベロンでしたよね(笑)。何を話したか覚えてないんですよ」
岡「そのときは自主映画を撮った知人の上映会で、偶然会ったんですよね」
荒「今回の共演で最初に会ったときは、それがリセットされて」
岡「“改めましてどーもどーも”と(笑)」
荒「でも今回うまい具合に、僕ら2人がお互いに話さなくてもやっていけるタイプで、木村(佳乃)さんがすごくよく話す人で…」
岡「僕らはそれを黙って聞いてる(笑)」
荒「あいづちを打っておけば、木村さんがとりとめのない話を…」
岡「ずーっとしてくれるんですよね(笑)」
荒「はあ、とかへえ、とか。そのうち1人が言わなくなると、もう一人が交代すると(笑)。で、僕らが疲れるとメイクさんとかに…(笑)」
岡「木村さんはどんな話をしてましたっけ。覚えてます?」
荒「全然覚えてないですね(笑)」
岡「仕事の話をいっぱいしていたような気がしますよ」
荒「あ、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』の話をしてました」
岡「それは覚えてます(笑)」
――それぞれにガンバリながらもどこかほのぼのとしている主人公たち。演じた2人は、実生活ではどんなタイプ?
荒「舞台の前に“セリフを覚えてないのに”という夢を見たりはしますけど」
岡「僕は、昔はちょっとプレッシャーがありましたね。無意識に人に気を使っちゃうんです。“周りに合わせなきゃいけない”というような。最近ではそういう無理をしなくなったので(笑)」
荒「ありますよね。無理してそういうノリに合わせてはしゃがないといけない…とか。今回は、監督から“はしゃがないでください”って言われてましたけどね(笑)」
岡「最初の時に言われましたね。で、僕らも同意して(笑)」
荒「“嫌ですよね、そういうはしゃぐの”って(笑)。岡田さんのご飯の話じゃないけど、それだけでおいしい映画になればいいと思うんです。この場面がスゴイ、とかではなくて、全体を通して一本まるごと楽しめる。だから時間とお金に余裕のある人はぜひ見に来てください」
岡「無理をせずに(笑)」
無理せず、はしゃがず? それがよけいに、マジメに、そしてひたむきに見える2人。“全然大丈夫”ならぬ“オールオッケー”な映画ができました!
(本紙・秋吉布由子)