
vol.342
CFSがアインとの統合否決 泥沼の対立が長期化
ドラッグストア大手のCFSコーポレーションは22日、静岡県沼津市で臨時株主総会を開き、調剤薬局大手のアインファーマシーズとの経営統合案が筆頭株主であるイオンなど3分の1超の反対で否決された。反対は総会で行使された議決権の42.87%に達し、多くの株主が、統合撤回を求め委任状勧誘を展開したイオンに同調した。
CFSの株主は石田健二会長兼社長ら創業一族を中心に安定株主が多く、イオンは約15%を保有しているものの、不利との見方があった。しかし、委任状を集めた個人株主のほか、金融機関や取引先企業もイオン側につき、CFSは承認に必要な3分の2以上の賛成を確保できなかった。
売上高約5兆円の巨大流通企業が、株主としての権利を行使し、グループ企業の統合を阻むという異例の展開となった両社の攻防。当初の予想を上回る反対票を獲得し勝利したイオンは、CFSへの経営関与を強めるとみられるが、CFSの反発は強く、泥沼の対立が長期化する懸念もある。
ドラッグストア業界は店舗過剰による競争激化に加え、スーパーやコンビニでも大衆薬を販売できるようになる2009年の改正薬事法の施行を控え、経営環境の悪化は必至。イオン幹部も「時間をかけていたらCFSは駄目になる」と危機感を隠さない。だが、消費者の反発を招きかねない敵対的TOB(株式公開買い付け)には否定的で、CFSに居直られると、打つ手がないのが実情だ。
(ビジネスアイ)